原文入力:2011/07/05 22:36(1552字)
海兵隊 相次ぐ事故はなぜ?
将軍ら 昇進のためにコネ作り…わいろ・誣告 疑惑 拘束まで
兵士たち 過度な軍規厳守…銃器管理不徹底も明らかに
‘首脳部は人事不正と陰湿な攻撃、一線では規律弛緩と事件事故.’
‘軍の中の軍’海兵隊が相次ぐ事件事故で満身瘡痍になっている。特に首脳部を形成する将軍級から一線の兵士まで、人事不正疑惑とセクハラ、自殺、銃器乱射など範囲と種類が多様な事件事故が同時多発的に起きている。何か根本的な問題があるのではないかという指摘が出る所以だ。
海兵隊が人々の口端にのぼりはじめた契機は去る3月に人気タレント ヒョン・ビンの海兵隊入隊であった。当時、海兵隊司令部はヒョン・ビンを司令部直属広報兵として配置するという方針を明らかにし、非難を自ら招来した。結局、ネチズンらの相次ぐ批判にキム・クァンジン国防長官まで乗り出し一般戦闘兵服務で一段落した。
去る5月には海兵6旅団所属キム・某大尉が部下たちにセクハラをした容疑で不拘束立件され、同じ部隊の副士官4人が苛酷行為容疑で職務解任される事態が起きた。 就任し1ヶ月にもならない海兵2師団長が、誣告などの容疑で軍検察に拘束された。ユ・ナクチュン海兵隊司令官と関連した陰湿な攻撃性諜報を軍捜査機関と大邱地検浦項支庁に情報提供した容疑であった。この事件の余波で、ユ司令官の競争者であったホン・某前海兵隊副司令官もわいろなどの容疑で先月末 軍検察に拘束された。
続いて先月15日、海兵6旅団所属イ・某上等兵がK-2小銃実弾で頭に貫通傷を受け亡くなり、二日後には仁川、喬桐島で海兵2師団所属哨兵が民間航空機を未確認飛行物体と勘違いし実弾と曳光弾 数十発を発射するハプニングが起きた。
こういう一連の事件は別個の懸案のように見えるが、事実は海兵隊独特の文化と関連が深いという指摘がある。
まず‘将軍たちの拘束’を呼び起こした誣告と陰湿な攻撃は、海兵隊首脳部の慢性的人事問題と関連が深い。ある軍関係者は「海兵隊は他の軍に比べ規模が小さく職務を巡る競争も激しく、そのために金品と関連した事故が絶えなかった」と話した。昨年6月、ユ・ナクチュン司令官就任後にも‘ユ司令官に仕える大隊長(中佐) 6人全員が昇進したが、競争者であったホン前副指令官側は全員が涙を飲んだ’、‘某大佐が首脳部要人の夫人に数千万ウォンを渡し昇進に落ちた後、返してもらった’などの噂が広まっていた。
兵士たちの問題は戦闘力を最も重視する過程で、過度な軍隊文化が形成され、それにともなう副作用と関連が深い。厳格な上命下服文化を信じセクハラと苛酷行為が絶えない。また軍人らしさを生命のように感じる中で、それに遅れをとったり適応できない人々はストレスに苦しめられるほかはなかった。期数列外が代表的だが、昨年 国家人権委による指摘後にも問題が全く是正されていないことが今回の事故で証明された。
加えて今回の事故で銃器管理の不徹底と兵士の無断飲酒までが確認され、厳格な規律の背後には緩み放題に緩んだ軍規律があるということが確認された。国防部は今回の事故後 「正しい海兵隊の伝統と文化を再確立し、上下間の信頼構築を通じて戦闘型部隊として生まれ変わるよう努力を傾注する」 とし 「関心兵士管理および服務不適合者の処理を強化するなど兵営文化の革新に乗り出す」 と明らかにした。
イ・スニョク記者 hyuk@hani.co.kr
原文: 訳J.S