原文入力:2011/06/30 22:57(1705字)
パク・ギョンマン記者
統一候補の当選者 公約実践はよたよた
「自治体長の意志も準備も足りないせい」
6・2地方選挙を半月後に控えた昨年5月18日. 京畿道(キョンギド)高陽(コヤン)では高陽市民社会団体の連帯機構である「良い政治実現のための高陽虹連帯」(高陽虹連帯)と民主党、民主労働党、創造韓国党、進歩新党、国民参加党の野5党の連合候補21人が、高陽市政10大改革議題、100大政策公約の盛り込まれた「虹政策」協約式を行なった。 協約式でチェ・ソン高陽市長候補は「高陽の汎野圏連帯は単純な野圏連合ではなく、市民団体と諸野党が総網羅された韓国史上初の政策連帯であり選挙連合である」として「候補者は全員必ず勝利し、民主改革陣営が責任をもって市政運営を共同で実践しよう」と気勢を上げた。
“共同地方政府”の公約を掲げた野党圏統一候補25人がソウル・仁川(インチョン)・京畿(キョンギ)地域で市長・郡守・区長に当選し、仁川・江原(カンウォン)・慶南(キョンナム)では広域自治体長も掌握した。
あれから1年、野党圏統一候補として市民社会の支援を受けて当選したキム・ドゥグァン慶南道知事は昨年11月民主党・民主労働党・国民参加党など野3党と市民社会団体が参加する共同地方政府の性格をもつ「慶南道(キョンナムド)民主道政協議会」をスタートさせたのに次いで、民主労働党道知事候補として出馬していたカン・ビョンギ(51)氏を政務副知事に任命して多様な意見を道政に反映させている。
しかし慶南道を除く大部分の地域では、野党圏と市民社会に実質的な権限と責任を付与する共同地方政府の枠組みを作ることができず、政策連帯活動は遅々として進まない状態だ。
「当選したら、新しい形態の道民参加型の民主的共同地方政府を構成して道政を行なう」と言っていたイ・クァンジェ江原(カンウォン)道知事は、その意思を実行に移す間もなしに7ヶ月目で当選無効の刑を受けて中途下車した。 またソン・ヨンギル仁川市長は、当選の“一等功労者”に挙げられる仁川地域の18の市民団体の連帯組織である「仁川市民社会団体連帯」から先月19日「側近人事を廃止して市政を正しなさい」という苦言を聞いた。
市民社会団体と専門家たちは共同地方政府構成が難航したのは公約履行に対する「自治体長の消極的態度と準備不足のせいだ」と指摘する。 6・2地方選挙のとき全国で最初に野党圏連帯を成功させた高陽虹連帯のイ・チュンヨル(54)前執行委員長は30日「高陽市(コヤンシ)が地方政府共同運営の枠組みを条例に入れようと努めたが失敗したのは、自治・参加・連帯の基礎が虚弱で経験が浅いため」と診断し、「試行錯誤したあげく、野5党と市民社会が市政全般について協議する協議体構成を推進している」と語った。
クォン・ミョンエ高陽市民社会連帯会議代表は「住民の市政参加について、地方議員は代議制民主主義を害するものとして、執行部は“行政権侵害”として、見る傾向がある」と言い「さらに市民団体の間でさえ、市政参加の方法と形式についての考えが大いに違う」と困難さを吐露した。 高陽市議会は数ヶ月にわたる陣痛の末に去る4月住民参加条例を制定したが、住民参加予算など核心事案が抜け落ち市民社会団体の反発を買った。
専門家は野党と市民社会の連帯精神は有効なので、市民が立ち上がって公約履行点検に出なければならないと指摘している。 イ・ジョング聖公会(ソンゴンフェ)大教授(社会学)は「最も重要なのは権力を市民と分かち合うという自治体長の意志」であるとして「公約履行を絶えず検証し牽制する市民の力が切実に求められている」と言う。
高陽昌原(コヤン・チャンウォン)/パク・ギョンマン、チェ・サンウォン記者 mania@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/485366.html 訳A.K