原文入力:2011/07/01 17:27(1530字)
韓国放送 "デモ隊がキム・某記者に暴力を振るった" 報道
‘時事ソウル’記者 "現場の顛末は韓国放送が伝えたこととは違う"
←'民生破綻 李明博政権審判 汎国民大会’に参加した労働者・農民・学生たちが29日午後、ソウル、太平路で最低賃金引上と半額授業料実現を要求し光化門方向へ行進している。 イ・ジョンア記者 leej@hani.co.kr
‘6・29汎国民大会’に参加した一部市民が韓国放送(KBS)記者らに暴行したという韓国放送の報道に対し、現場を目撃したある報道機関記者が 「なぜそんなことが起きたのかを見ずに、暴行事件だけを報道するのはそれ自体が暴力的」とし批判に立ち上がった。
韓国放送は先月29日‘6・29汎国民大会開会…道路占拠で市民 不便’という報道の末尾に「一部の過激なデモ参加者が韓国放送キム・某女性記者を含む取材陣に暴力を振るい3人が負傷し病院で治療を受けている」と報道した。続けて「警察はいかなる理由でも不法暴力デモは容認できないとし、暴行容疑者を最後まで追跡し処罰すると明らかにした」と付け加えた。
しかし、これに対し<時事ソウル>ソン・ビョンスン記者は去る30日‘時事ソウル記者が目撃した現場の真実’という記事で「現場の顛末は韓国放送が伝えたそれとは全く異なる真実を含んでいる」として韓国放送の報道内容を批判した。
ソン記者が伝えた当時の状況を総合すれば、汎国民大会当日 夕方7時、ソウル、光化門、清渓広場に集まっていた市民は通り過ぎた韓国放送取材陣と摩擦を起こした。どんな摩擦を醸し出したのかは正確には確認できないが、市民は取材陣に「正式に謝りなさい」と声を高め、韓国放送撮影記者は「申し訳ない」と言った。だが興奮した市民が更に集まった。ついにある市民が韓国放送取材陣の胸ぐらをを捉えようとし、それを見て驚いた女性記者が倒れ5分ほど失神した。
ソン記者は市民が韓国放送取材陣に「取材するな」と要求したが、その取材陣が‘中指’を突き出し正面から対抗したようだと推測した。当時、市民が「撮影記者(30代推定)とオーディオ技師(20代推定)が市民に向けて指さし悪口を言った」と主張していたためだ。 ソン記者は結局、一部市民がオーディオ技師をどこかに連れていき、しばらく後このオーディオ技師は目の周囲に擦過傷を負って現れたと伝えた。
ソン記者は「いかなる理由であっても暴行は正しくないことだが、なぜそんなことが起きたのかを見もせずに暴行の事実だけを話すこと自体も暴力的」とし「市民がなぜ韓国放送取材陣に反感を持ったのかを排除し‘過激なデモ隊が何の理由もなしに取材陣に暴行した’と報道することにも頷き難い」と主張した。
ソン記者は<ハンギョレ>と行った通話で「韓国放送の記者たちを批判するために書いた記事ではなく、前後の脈絡なしに無条件に殴られたと報道することは誤りと考え記事を書いた」と明らかにした。ソン記者は「女性記者の声が大きくなった時から現場を目撃していて正確に韓国放送の取材陣が市民に指さして悪口を言ったかは見ることができなかった」と説明した。
市民に暴行受けたと知られた韓国放送キム・某記者は「市民らの行動がとても威嚇的なので、そのまま現場を行き過ぎようとしたが摩擦が生じ、取材陣は市民らに指さして悪口を言ったことはない」と主張した。
ホ・ジェヒョン記者 catalunia@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/485420.html 訳J.S