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フィリピン韓進重でも‘労働者たちの絶叫’

原文入力:2011/06/30 22:31(1462字)
イ・ジョンエ記者

スビク造船所 集会予告 4年間に31人 事故で死亡
"造船所ではなく墓場"

←2008年にスタートした韓進重工業フィリピン労働組合のアルピ アリピオ委員長が会社正門前で職員たちに労組加入を訴えている。写真はフィリピン労働者支援活動を行っている団体‘フィリピン ピースサイクル’の活動を知らせるある日本人が自身のブログに今年3月に上げたものだ。

釜山で整理解雇問題により労組と葛藤を起こしている韓進重工業が運営するフィリピン スビク造船所の劣悪な作業環境と労組弾圧問題がフィリピンで社会イシューになっている。

<ジャーナル オンライン>等 現地言論は、労働団体 契約職化反対連合(Kontra)とフィリピンカトリック主教協議会(CBCP)が7月3日、マニラとスビク一帯で韓進重工業の劣悪な労働実態を告発する大規模集会を予告していると去る29日(現地時間)報道した。これらの団体は首都マニラの住宅公社前に集まり集会を開いた後、韓進重工業の造船所があるスビク湾まで車両行進を行い、韓進とフィリピン・韓国政府に労働環境改善などを要求する計画だ。

契約職化反対連合は29日、マニラの韓国大使館とポニパシオ港に位置する韓進重工業事務所前で集会を開いた。フィリピン労働者党(PM)のジュディ アン ミランダ事務総長はこの席で「外国で運営される韓国の造船業者が安全規定と労働基準を厳格に遵守することができるよう先導すべきだ」と韓国政府に要求した。これら団体はまた、フィリピン政府に向かっても、韓進重工業の安全規定遵守可否など労働実態調査を始めなければなければならないと要求した。

フィリピンの労働団体など立ち上がったのは、韓進重工業が自由貿易地域での特権的地位を活用し低賃金・高強度労働搾取をしているという判断からだ。現地労働団体の調査によれば2007年以来、スビク造船所では労働者31人が作業中の事故などで命を失った。また、韓国人管理者らから悪口と暴行など不当な処遇を受けた事例は11件に達する。食堂などの衛生状態も劣悪で、321人のマラリア患者が発生した事例もある。

‘フィリピンピースサイクル’はスビク造船所労働者が韓国人の賃金の10分の1に当たる低賃金で、夜昼2交代で12時間労働をしていると明らかにした。また、2008年に労組が結成された以後、会社側の労組脱退工作が相次ぎ、実際‘安全規則違反’という名目で労組幹部など63人が解雇されたとこれら団体は主張した。

2006年に7億2100万ドルが投入され旧米軍基地であるスビク湾に建設されたこの造船所は、全世界4番目の規模で、現在 正規職1万人など2万1000人余りが仕事をしている。建設当時、フィリピンが誘致した最大規模の海外投資として期待を集めたスビク造船所は今は「造船所(shipyard)ではなく墓場(graveyard)」とも言われていると現地マスコミは伝えた。

これに対してチョン・チョルサン韓進重工業広報チーム長は「スビク造船所の実態を報道した報道機関は大部分 公信性の劣るインターネット言論であり、事実とは異なる点が多い」と説明した。イ・ジョンエ記者 hongbyul@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/asiapacific/485283.html 訳J.S