原文入力:2011/06/29 23:36(1663字)
パク・ヒョンジョン記者、イ・ムニョン記者、キム・グァンス記者
釜山に行ってもいない人に出頭要求書
問い詰めると "進歩新党の党員でないか、参加費を入金しなかったか"
←韓進重工業労組員と市民が29日、釜山市影島造船所前で集会を開き、クレーンで籠城中のキム・ジンスク民主労総指導委員と籠城者たちを励ましている。釜山/リュ・ウジョン記者 wjryu@hani.co.kr
去る11~12日、韓進重工業釜山影島造船所ストライキ労働者らを支援するために‘希望バス’行事に参加した市民を処罰するために、警察が参加費入金口座まで追跡したことが29日 確認された。さらに警察はその過程で参加費だけ入金し個人的事情で実際には行事に参加しなかった人にまで出頭要求書を送り物議をかもしている。
仁川に住む会社員キム・某氏は去る23日、釜山西部警察署から出頭要求書を受け取った。韓進重工業影島造船所内で開かれた希望バス行事と関連して集示法違反容疑の調査対象者として問い質すことがあるので出頭してくれという内容だった。だが、キム氏は「行事参加のために3万ウォンを口座振り込みしたが、母親が入院したために行事当日は病院で看護をしており、釜山には行けなかった」と主張している。 キム氏は「出頭要求書を受け取り驚いて警察に電話し問い詰めたところ、警察が‘進歩新党党員ではないか、参加費を入金しなかったか’と話し、警察署に出てこいといった」と話した。
全南、麗水に住むキム・某氏も希望バス行事に参加費だけ払い、釜山には行かなかったが釜山西部署から出頭要求書を受け取ったと主張した。キム氏は「私は2004年にある大企業でストライキをし解雇された労働者だが、警察がその点を考慮し狙い打ち捜査をしているのでないかが疑われる」と話した。
これに対して希望バス行事捜査を担当している釜山影島警察署関係者は「検察が希望バス会計担当者の口座閲覧を裁判所に請求し令状が発給され、口座閲覧を通じて二人のキム氏の身元を確認した」とし「現場で撮った罪証写真を運転免許証写真と照合し本人であることを確認した」と説明した。また、警察はキム氏が進歩新党党員であることを知ったことについて「党の掲示板などを検索しキム氏が書いた文を捜し出したもので合法的に行ったこと」と説明した。
一方、去る11~12日の1次訪問に続き2次‘影島行’を準備中の‘希望バス’企画団は29日、ソウル、中区の民主労総で記者会見を行い「企業と政府が力を振りかざし降伏文書へのサインを強要した韓進重工業労使合意は源泉無効」とし「来月9日、全国から計185台の希望バスが出発する計画」と明らかにした。企画団は「韓進重工業の整理解雇が撤回されておらず、キム・ジンスク民主労総釜山本部指導委員がクレーンから降りていない状況であり、希望バスは続けるしかない」とし「整理解雇者がひとりも残ることのないよう我々は必ず釜山に行くだろう」と話した。
双龍自動車解雇労働者10人余りも‘塩の花を探し千里の道’の旅に出る。塩の花はキム指導委員が自身の本で描写した‘労働者の背中に広がった汗しみの跡’を指す。出発日は来月1日だ。彼らは京畿道、平沢、双龍車正門を出発し、一日40km内外を歩き9日に釜山駅に到着する予定だ。イ・チャングン金属労総双龍車支部企画室長は「徒歩行進を通じ一部で不可能だと言われる2次希望バスの道を先に立って磨く」と語った。
出版社もキム指導委員の支援に乗り出した。2007年キム指導委員の本‘塩花木’を出版した後、フマニタスは30日‘キム・ジンスク応援用特別限定版’5千部を発行する。書籍の販売よりキム指導委員の応援が目的だけに、既存1万ウォンだった本の値段を5700ウォンへ大幅に下げた。
イ・ムニョン、釜山/キム・グァンス記者 moon0@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/485168.html 訳J.S