原文入力:2011/06/24 22:31(1502字)
米空軍 誤爆で英国軍 40人 死傷"
イ・スニョク記者
参戦した米中将回顧録から見た韓国戦秘事
当時、国連軍空中作戦 指揮
"別々に作戦を展開しようとしていた陸・海軍の協同性強化は大きな課題だった"
←第19爆撃戦隊所属 B-29機が北韓上空で爆弾を投下している。プラネットミディア提供
6・25当時、国連軍の空中作戦を総括指揮した米極東空軍司令官ジョージ ストレートマイヤー将軍(中将)の日記が最近公開された。戦争勃発直後から1951年5月20日までの日記をまとめた<韓国戦争日記>(プラネットミディア編集・米国で1999年発刊)で彼は毎日戦争状況と共に米国の核兵器使用検討、米空軍の誤爆による英国軍40余人死傷などの秘事を打ち明けた。
■米、開戦3ヶ月後 核爆弾使用検討
ストレートマイヤー将軍が1950年12月1日付日記で言及した本国との秘密電文を見れば、米国は1950年9月に核兵器の使用検討を始めた。研究責任者である米陸軍省作戦研究室エリス ジョーンズ博士が直接 戦場を訪ね、使われる核兵器の個数が30~50個という言及も出てきた。その頃、トルーマン大統領が中国共産軍を相手に原子爆弾を投下することができると言及し、極東軍総司令官のマッカーサー将軍が記者会見を行い「原子爆弾使用が許可されるなら(中国)丹東、瀋陽、北京、上海などが目標になり、拡大するならば(ロシア)ウラジオストック、ハバロフスクなども考慮するだろう」と話した。
←米極東空軍司令官ジョージ ストレートマイヤー将軍(中将)
だが、米政策決定者は米軍にとって韓半島で武器を消耗させた後、主戦場であるヨーロッパを攻撃しようというのがソ連の下心だと考えた。結局、核兵器使用、満州爆撃などは失敗に終わった。マッカーサーは「敵の根源地を攻撃できない状態で戦争を遂行するのは今まで見てきたことの中で最も滑稽だ」とし不満を吐露した。
この他に1950年9月大邱西側戦線で米空軍の誤爆により英国軍20人が亡くなり21人が負傷する事故が起き、米空軍機がたびたびソ連と中国国境を越えて論難になったりした。
■合同性問題など現在も有効な示唆点
ストレートマイヤーは日記で韓国戦争の時 「三種類と戦争をした」と回顧している。共産主義者との戦争、陸軍・海軍との戦争、マスコミとの戦争がそれだ。空軍を手足のように扱おうとした陸軍や空軍とは別に、航空作戦を進行しようとしていた海軍との円満な関係設定、マスコミとの緊張は彼に直接戦闘に劣らない大きな課題だったのだ。
偶然にもこれは今、わが軍が直面している問題と似ている。最近論議になっている軍上部指揮構造改革の核心がまさに合同性の強化であり、昨年 天安艦事態の時、軍は度重なる言葉変えでマスコミの厳しい批判を受けたためだ。韓国戦争史研究専門家の軍事編纂研究所ナム・ジョンオク責任研究員は「3軍合同作戦に関する話がしばしば登場し、今 わが軍にあたえる示唆点が少なくない」と話した。
記者・現役軍人・専門翻訳家で組まれた4人の翻訳者の中の1人であるキム・テク空軍少佐は「日記という特性上、米軍最高指揮部の企画と戦略、政府の政治的見解、これを巡る各個人の見解などをありのまま読むことができ有益だった」と話した。
イ・スニョク記者 hyuk@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/484402.html 訳J.S