原文入力:2011/06/18 17:55(1288字)
"民間航空機に照準射撃をするとは信じられません。"(仁川空港旅行客 キム・ジンチョル氏)
"ニュースを見てくらっとしました。飛行機に乗らなければならないけど、ぎくっとしますね。"(旅行客 チェ・ムンホ氏)
18日午後4時、仁川空港を飛び立つ人々の顔色は重かった。海兵隊が仁川空港に着陸しようとしたアシアナ航空期に照準射撃を加えたという報道に接したためだ。仁川空港利用客は「こんなことがどうすれば起きるのか」と当惑感を隠すことができなかった。
済州空港から仁川空港に到着したキム・ジンチョル(44)氏は「済州空港で飛行機に乗る前に軍人が着陸しようとした民間航空機に照準射撃をしたという話を聞いて驚いた」として「どうしてこんなことが発生したのか理解できない」として当惑感を隠せなかった。続けて「軍隊で相互を識別する航空機教育を受けるはずなのに、こうしたことが起きた」として「政府は善し悪しを別にして今後こういうことが発生しないよう努力を傾けなければならないだろう」と付け加えた。
日本行きの飛行機に乗るために仁川空港に来たチェ・ムンホ(26)氏は「すぐに飛行機に乗らなければならないが、不安な気持ちがなくはない」として「仁川空港へ来る途中でこのようなニュースに接して驚かざるをえなかった」と話した。
特にチェ氏は「万一、軍人が撃った弾丸が飛行機に当たったとすれば大惨事が発生しかねない危険な状況ではなかったのか」として当惑感を示した。
また別の旅行客 パク・ジンス(39)氏も「消息を聞いて衝撃を受けた」として「こうしたことが再び起きてはならない」と話した。
これに先立ち17日午前4時頃、仁川、江華郡、喬桐島の海兵2師団所属警戒兵らは南側注文島上空を飛行するアシアナ航空旅客機に向けK-2小銃で10分間、警戒射撃を行った。
民間航空機航路から離脱した未確認飛行体が現れ、北韓空軍機と判断し射撃したと知らされ、射程距離外だったため民間航空機に被害はなかった。
アシアナ航空機は中国で乗客と乗務員など119人を乗せ、仁川空港に着陸するところだった。
アシアナ航空関係者は「正常な航路を通り運航中だった」として「乗務員や乗客全員こういう銃撃の事実さえ感じることもできなかったし知ることもできなかった」と話した。続けて「ソウル地方空港庁のレーダー分析を通じても航路離脱のような特異事項はなかった」と付け加えた。
軍関係者は「当時、民航機はK-2小銃の有効射距離である500~600mより離れた上空を飛行しており、直接的な被害はなかった」としつつ「哨兵が普段から注文島側で見かけなかった飛行機が近くに現れ、すぐに北韓空軍機と誤認し射撃したことが把握された」と説明した。
csm77@newsis.com
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/483423.html 訳J.S