原文入力:2011-05-21午後06:29:14(1951字)
連合ニュース "特ダネ" 自慢…ハンギョレ、CNN等 全世界言論が引用報道
一歩遅れて "記事消してくれ"…李明博政府、今回も‘いじめ’受けた模様
"北韓のNO.2に浮上した金正恩党中央軍事委員会副委員長が20日、単独で中国を訪問したという報道は事実ではないことが明らかになった。" <連合ニュース>は21日午前1時45分に出した‘金正恩 単独訪中 錯覚現象はなぜ起きたか’という題名の記事を通じて自社の金正恩単独訪中特ダネ報道が誤報だったことを公式に認めた。日本の<共同通信>がこの日 夜、黒龍江省牡丹江の最高級ホテルであるホリデーインホテルで金正日国防委員長が乗用車から降り、警護員と見える人物らに囲まれホテル内に進入する姿が捕らえられ報道してから数時間後だった。
<連合ニュース>はこの日 朝8時55分 「中国、図們一帯の警備が強化されている」として金正恩訪中説を初めて報道した以後、16分後に‘緊急 北 金正恩、図們を通じ訪中’記事を送りだし、続いて午前10時28分には‘北 金正恩訪中 確認、単独訪中の模様’という記事で金正恩の単独訪中を既定事実化した。以後<連合ニュース>は何と20件を越える金正恩単独訪中関連記事を吐き出した。
<ハンギョレ>インターネット版をはじめとする国内言論はもちろん<AP> <CNN> <AFP> <読売>等、全世界の言論が連合ニュースを引用報道した。この渦中に<連合ニュース>は外信が自社報道を引用報道したというニュースまで送信した。しかし<連合ニュース>は金正恩単独訪中が事実ではないという事実が明らかになった後、関連記事28件に対し‘その記事は削除されたので使わないで下さい’という削除注文要請を行う騒動を起こした。
‘金正恩 単独訪中報道’が誤報である可能性が感知され始めたのは、この日 午後2~3時を過ぎてからだ。政府当局者が金正恩単独訪中は誤報である可能性があると強調し慎重報道を要請し始めた。午後5時を過ぎて訪中主体が金正日委員長だという事実が有力になり、この日の夜<共同通信>が金正日委員長を捉えた写真物証で確認された。
<連合ニュース>はこの日午後6時45分になると政府消息筋を引用し「金正日委員長が訪中」と誤報の可能性を認めた。
それでは<連合ニュース>をはじめとして国内外の数多くの言論はなぜ集団誤報を行ったのか?
誤報行進に火をつけた<連合ニュース>は記事で「金正恩は党中央軍事委副委員長に任命された以後、権力継承者として父親 金正日の公開活動に随行し補佐すると同時に内部掌握力を拡大する‘速成コース’を歩んできた。したがって国際外交舞台でも北韓NO.2として認められようとしているという観測が広まっており、そういう生半可な‘認識’が中国内情報消息筋らをして金正恩単独訪中と予断させたという分析が出てきている」と明らかにした。すなわち、中国内情報消息筋の生半可な判断を信じて報道したことが誤報を招いたということが<連合ニュース>の自評だ。
しかし単純に中国内情報消息筋だけでなく韓国政府の対北韓情報力と言論の慎重を欠く姿勢も大きな役割をしたという指摘だ。<連合ニュース>1報報道以後<朝日新聞>と<NHK>等、相当数の外信は複数の韓国政府消息筋の確認を経て金正恩単独訪中説を報道した。実際この日午前まで政府高位関係者は<ハンギョレ>との電話通話で金正恩の訪中を認めるコメントをしていた。
韓国政府が当初、情報を誤って判断したのは国家情報院の1報報告が誤ったことから始まったと知られた。国家情報院は各種物的、人的情報を総合し、午前に‘金正恩 訪中’と大統領府に報告したことが誤報騒動を大きくしたと<東亜日報>が伝えた。更に刺々しい韓-中関係も一役買ったと知られた。正確な通知時刻は確認されていないが中国政府が韓国政府に金委員長の訪中事実を後になって確認したことが知られた。昨年5月、金委員長訪中を数日後に控えて李明博大統領と胡錦濤中国国家主席の首脳会談が開かれたが、中国政府は事前に金委員長の訪中事実を知らせてくれはしなかった。昨年8月にも金委員長が国境を越えた直後、この事実を把握した韓国政府関係者が言論に訪中事実を非公式で確認してくれた。
キム・ドヒョン先任記者/ツイッター@aip209
原文: 訳J.S