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掘り返されたバウィヌックビ、原形どおり保全中だって?

原文入力:2011-05-17午後10:58:48(1305字)
18ヶの湿地に連結されているのに
政府‘クルアム地区だけ工事’広報
‘別に保全’と言葉遊びを繰り返し

ナム・ジョンヨン記者

京畿道、驪州郡、康川・占東面一帯のバウィヌックビ湿地は‘4大河川事業’で傷めつけられる自然の代名詞になった。特に事業が始まる前、南漢江大橋で撮った写真と 工事が始まった後 浚渫で掘り返された姿を撮った写真とは見る人々の心を詰まらせた。

去る16日<ハンギョレ>は浚渫工事が終わった後の去る4月末に撮った写真を追加報道した。わずか1年半で南漢江最高の湿地散歩道は川の水に覆われて痕跡もなく消えていた。

国土海洋部と環境部はこの日午前、この記事が事実と違うとし解明資料を出した。両部署は写真内の場所はバウィヌックビではなく、それぞれ単純な水辺(クルアム地区)と別の湿地(江川湿地)だと明らかにした。国土部はバウィヌックビ湿地は原形のまま保全中だと付け加えた。

だが、国土部が提出し環境部と2009年11月に協議を終えた4大河川(漢江)環境影響評価書(補完・地図参照)には、この地域が‘バウィヌックビ湿地’と表示されている。環境部が2003年に実施した‘国内内陸湿地自然環境調査’でも こちらをバウィヌックビ湿地と呼んでいた。この地域で最も最近に実施された国家精密湿地調査であるこの調査の報告書はバウィヌックビ湿地を南漢江・清美川合流部から南漢江大橋(写真を取った地点)までの一帯の湿地群81万㎡を総称する概念として書いている。

バウィヌックビ湿地群にはその名が由来したバウィヌックビ(クルアム沼)とチョムマル・チョムドン・カンチョンなど大小の湿地18ヶが属している。写真内の場所はこの湿地群の西端にあるカンチョン・チョックム湿地だ。この地域も生態運動団体‘ヨカンギル’のパク・ヒジン事務局長は「こちら一帯は大小の湿地生態系が互いに連結されている」と話した。

それでも政府は、あたかもクルアム沼以外の所はバウィヌックビ湿地ではないかのように広報している。国土部は昨年から‘バウィヌックビの真実’という4大河川広報映像を製作し配布している。広報映像で4大河川工事関係者は「写真内の場所は工事現場であるクルアム地区であり、バウィヌックビは別に保全されている」と主張している。これは例えば‘西帰浦(カンチョン・チョックム湿地)は済州島(バウィヌックビ湿地群)ではない’といった言葉遊びと同じようなものだ。

それなら国土部が言う‘本当のバウィヌックビ’はどうなっているだろうか? バウィヌックビはそのままだが、水が出入りする周辺は浚渫をして支流の川が流れている。ファン・インチョル緑色連合現場チーム長は「湿地は(周囲と)別に存在するものでなく色々な湿地生物が移動してこそ生態系が完成される」と話した。 ナム・ジョンヨン記者 fandg@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/478383.html 訳J.S