本文に移動

“最低賃金制改悪”…蚤の肝を取って食うのか(貪欲)

原文入力:2008-12-09午後11:47:59
労働界, 政府・ハンナラの 法改正に猛反発
“高齢者・修習労働者を経済生贄の羊に”

キム・ジョンス記者

政府とハンナラ党が期間制労働者の使用期間延長など非正規職法改正を推進しつつ、最低限の労働者保護装置である最低賃金制の基準をさらに緩和する側に最低賃金法も手直しを図り労働界が猛反発に出た。

労働部は△60才以上労働者が同意すれば最低賃金額を減額△修習労働者に最低賃金以下の給与を与えることができる期間を現行3ヶ月から6ヶ月に延長△外国人労働者宿泊・食事費を最低賃金から控除することなどを許す内容の<最低賃金制度改善方向検討>資料を8日出した。そうすれば定年を過ぎた高齢者や青年層の雇用機会が増えると期待されると明らかにした。これはキム・ソンジョ ハンナラ党議員が先月18日代表発議し労働界の反発をかっている最低賃金法改正案とほとんど同じ内容だ。

これについて二大労総など労働界は、‘労働部方案は労働者を不当な低賃金から保護する最低賃金制度の根本趣旨を傷つけ、ぜい弱階層の貧困を加速化し社会両極化をあおりたてること’として強く批判した。全国民主労働組合総連盟は去る6日、最低賃金制・非正規職法改正に反対する集会を開き座り込みなどを行い労働部が最低賃金方案を出すや直ちに声明を出し総力阻止方針を明確にした。韓国労働組合総連盟も9日「労働部が最低賃金労働者の生活安定には悩まずに使用者の要求だけを聞き入れる使用者偏向性を赤裸々に表わした」として「政府が最低賃金制度を後退させようとするなら座視しない」と警告した。

ホン・ヒドク民主労働党議員が9日国会議員会館で開いた‘最低賃金法改正,何が問題なのか’討論会で、労働界代表者らは異口同音に労働部方針を糾弾した。イ・ミンウ韓国労総企画政策室長は「高齢者の最低賃金減額は定年保障措置が先行した後に可能性可否を判断しなければならない長期的課題だし、修習労働者に最低賃金より少ない給与をあたえる期間を増やす案も青年労働者の勤労条件を悪化させる結果を招くだけ」と指摘した。イ・チャンベ全国女性労組連盟委員長は「1988年最低賃金制も施行以後20年間、最低賃金は6.38倍引き上げられた反面、同じ期間に国内総生産は6.57倍,国民総所得は6.63倍増え最低賃金引き上げが所得分配構造改善という趣旨を実現することができずにいる」と指摘した。

参加者らは「政府・与党が最低賃金労働者たちを経済危機突破の生贄の羊としようとしている」と批判した。イ・チョンウォン移住労組教育宣伝次長は「イ・ミョンバク政府が経済危機を口実に労働者らに不当に責任を転嫁しようとする代表的な例が最低賃金法改悪の試み」として「労働者らの賃金と働き口を犠牲にして経済危機を突破しようとするのは破廉恥な処置」と語った。イ・チャンベ全国女性労組連盟委員長は「むしろ最低賃金を大幅に引き上げて内需を回復する方案を求めなければならない」と強調した。キム・ジョンス記者 jsk21@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/326621.html

原文: 訳J.S