原文入力:2011-04-30午後06:03:02(1629字)
イ・チャンドン "ネズミの絵が犯罪? 処罰するな" 嘆願書提出
チョン・ユンチョルら映画監督‘善処訴え’相次ぎ参加
パク・スジン記者
←イ・チャンドン監督(前 文化部長官)
前職文化部長官であり映画<詩><密陽>等で世界的に認められているイ・チャンドン監督が昨年G20首脳会議広報ポスターにネズミの絵を描き入れ起訴された大学講師パク・ジョンス氏に対する善処を望む嘆願書を裁判所に提出した。
イ監督はこの嘆願書で「今この瞬間にも表現の自由を精神的糧として創作活動をしている一人の映画監督として、そして一時 文化観光部長官という重責を引き受け文化芸術創作を鼓吹させるための行政の責任を引き受けた人間として、今回のいわゆる‘G20首脳会議ポスターネズミの絵事件’で起訴されたパク・ジョンス被告人に対する法的処理が我が国社会の表現の自由に対する尺度、芸術的方法による風刺と批判に対する寛容と理解という重大な問題と関連があると考える」とした。
イ監督はこれらの人々に対する処罰が表現の自由を侵害することにより、芸術的創意性、民主主義の後退を持たらすことを憂慮した。彼は嘆願書で「今回の表現物に重い刑罰が加えられるのは私たちの社会の民主主義と成熟度、そして表現の自由を土台にした芸術的創意性に大きな威嚇になりうる」として「グラフティーはすでに世界的に数十年前から新しい芸術ジャンルとして受け入れられており、それが生成されることになった歴史的、社会的背景と媒体の特性上、一定の挑発性と既存権力に対する風刺と批判、そして‘許可を受けない場所’に描かれるという違法性を持っていて、今回パク・ジョンスが製作し流通させた何点かのグラフティーもこのような媒体の属性を持っているだけ」と話した。イ監督は直接タイピングした嘆願書に親筆サインをして身分証写本なども添付した。
嘆願書を通じたパク氏救命活動はツイッターを通じてその便りが広く知らされ文学評論家、漫画家、写真家、公共美術作家など芸術家、一般市民などが積極的に参加している。29日までに自発的に伝達した400枚余りの嘆願書が判事に渡される予定だ。
←イ・チャンドン監督が直接書いた嘆願書
イ・チャンドン監督の他にも映画監督らの参加が目を引く。<怪物><マザー>のポン・ジュノ監督、<共同警備区域JSA> <コウモリ>等を作ったパク・チャンウク監督、<マラトン><いいじゃないか>のチョン・ユンチョル監督らも‘嘆願書行列’に参加すると伝えられた。また、チョン・ジュナン監督、ムン・ソリ夫妻も嘆願書を送る予定だ。
検察は去る4月22日に開かれた3次公判でパク氏には懲役10月、共謀疑惑で起訴されたもう一人の被告人チェ・某氏には懲役8月を求刑した。検事は求刑の中で「このポスターを見て下さい。 …が提灯をあたかもネズミが持っているように絵を描き入れました。 …それはG20大会を通じて先進国へ跳躍し国家の繁栄を成し遂げるという我が国国民、我が国の子供たちがいなければならない場所です。被告パク・ジョンスは我が国民と子供たちから提灯と繁栄に対する夢を強奪しました」と話したと伝えられた。
検事はまた「緻密な事前準備を通じて夜間に秘密作戦を遂行するように、世界首脳を迎えるG20行事に計画的、組織的に何枚ものポスターにネズミのような不吉な存在を描き入れた」として「遊び場に植木鉢を設置し片づけることができることとは違い、ポスターのネズミの絵は分離が不可能だから明白なき損」とまで主張した。
パク・スジン記者 jin21@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/475729.html 訳J.S