原文入力:2011-04-21午後10:52:00(2137字)
隣接工区で溺死事故が起きても安全要員なしで‘ヒヤヒヤ’
"6月までに主要工程" 圧迫 今月に入り、5人が命を失う
"明日の工事に支障を来す"とし 無理な夜間作業 強行
チェ・サンウォン記者、ソン・インゴル記者
←惨事を招いた洛丹堰現場。去る16日、コンクリートを打った屋根が崩れ落ち二人が亡くなった慶北義城郡、丹密面の洛丹堰周辺の小水力発電所工事現場で21日午後、工事関係者たちが目隠し幕で鉄骨構造を隠し周辺を統制しながら事故現場を調べている。こちらでは19日、４大河川事業場内で初めて人命事故と関連して作業中止命令が下された。 義城/イ・ジョンウ先任記者 woo＠hani.co.k
[ルポ] ４大河川工事現場‘安全不感症’広まる
来る6月末までに堰建設と浚渫など主要工程を終わらせるという政府の計画に合わせるべく４大河川事業現場では詰めの工事が真っ最中だ。一部現場では工程率がすでに98%に達した中で、そうでなくても窮屈な工事日程をさらに操り上げて終わらせる態勢だ。
去る20日午後、慶南、昌寧郡、南旨邑の市民体育公園付近の４大河川事業洛東江19工区工事現場を訪ねた。事業が完了する時の輪郭がある程度 現れていた。だが、相変らず洛東江のまん中では浚渫船が、川岸では掘削機が休みなく川底の砂を汲み出しており、大型ダンプトラックが忙しく行き来し汲み出した砂を運んでいた。
←経済正義実践市民連合会員たちと全国建設労働組合組合員が21日午前、ソウル、世宗路の政府中央庁舎前で開いた記者会見で、ある参加者が‘４大河川建設労働者らの相次ぐ死亡’を哀悼する文を持ち ４大河川工事速度戦を繰り広げる政府を糾弾している。 キム・ジョンヒョ記者 hyopd＠hani.co.kr
だが、現場では‘達人の妙技’を見るようにきわどい場面の連続だった。こちらは去る15日、川岸で掘削機により浚渫作業をしていた運転手が掘削機が横倒しになり水に落ちて亡くなった洛東江18工区と隣接している。それでも18工区事故の時と同じく何の安全措置もなしで浚渫作業を行っていた。文字どおり詰めの工事が真っ最中だった。
川底の砂を掘りおこす掘削機は、川の水に落ちそうな地点まで接近していた。掘削機の下には川の水が染み出しジットリと溜まっていた。もう一歩前進すれば川の水に落ちそうで危険だった。だが、安全装置は見当たらなかった。掘削機の運転手の中に救命胴衣を着た人は誰もいなかった。事故を予防するにはダンプトラックを掘削機の前まで案内する‘誘導人材’が必ず配置されなければならないが、どこにも誘導人材は見当たらなかった。こういう問題は全て去る15日に洛東江18工区事故の原因として昌原雇用労働庁が指摘したものだ。
「危くないのか」という問いに、掘削機の運転手は誰も答えなかった。施工業者関係者は「言論とは話すことができない」として「発注処(韓国水資源公社)に問い合わせてくれ」と言った。韓国水資源公社関係者は「作業者に救命胴衣を全部配り着るように促しているが、きちんと守られず常に点検している」として「しかし誘導人材配置などの安全措置は条件により変わるため画一的に言うことは困る」と話した。
←4大河川工事 死亡事故 原因比較
同じ頃、忠南、青陽郡、木面の錦江6工区浚渫現場は二日続けて作業が中断されていた。去る18日夕方、掘削機運転手キム・某(51)氏が亡くなった事故のためだった。夜間作業をしに出てきたキム氏は、後進してきたダンプトラックに衝突され命を失った。
施工業者関係者は「亡くなったキム氏は退勤途中に携帯電話をかけていて事故に遭い、現場には安全のための信号者がいた」と話した。しかし、施工業者側説明とは異なり、キム氏は当時 夕方7時から仕事をする夜間勤務組であり、現場には安全担当信号者がいなかった事実が警察の調査で明らかになった。事故を起こしたダンプトラックは浚渫土を積むために20m程度を何の案内も信号もなしに後進していた。
事故現場の安全管理を受け持っているというある関係者は「夜間作業に先立ち、1kmほど離れている現場浚渫土積み置き場に作業指示をしに行った間に事故が起きた」とし「普段は夜間作業をしないが、この日は事故現場に積まれた浚渫土を処理しなければ翌日の工事に支障をきたすことになり、施工業者に報告した後 1～2時間の夜間作業をすることにした」と話した。
20日現在、錦江6工区の浚渫工事は当初計画していた87%より高い94%を記録している。
4大河川現場ではますます労働者に加えられる圧迫と疲労が加重されている。2009年8月、4大河川事業が本格的に始まった以後、亡くなった労働者19人の内 5人が今月に入って命を失った。 昌寧、青陽/チェ・サンウォン、ソン・インゴル記者 csw＠hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/474227.html 訳J.S
