原文入力:2011-04-22午前08:14:54(1117字)
ソマリア海賊の攻撃を受けるや
船員たちエンジン停め避難
連絡途絶14時間ぶりに
韓進テンジン号 20人 全員救助
ソン・ウォンジェ記者
船舶内の緊急待避所(シタデル・citadel)が海賊攻撃から船員たちを守った。エンジンを停め船を止めた船員たち機知も光った。
インド洋を航海中の韓進海運所属コンテナ船 韓進テンジン号(7万5000t)が21日、ソマリア海賊の攻撃を受け拉致されそうになったが、船員が機関を停止し船内の待避所へ緊急待避し全員が無事に救助された。船舶には韓国人船員14人とインドネシア船員6人が乗っていた。
外交通商部当局者は「海軍青海部隊所属チェヤン艦隊員がソマリア東側海域で海賊の攻撃を受けた韓進テンジン号に入り内部待避用安全隔室を確認してみた結果、船員は全員無事だった」として「到着当時、海賊は発見されなかった」と明らかにした。チェヤン艦はこの日午前、オーマンのサルラルラ港南側海域を出発し9余時間後の午後5時(韓国時刻)頃に韓進テンジン号近隣海域に到着し、船舶から海賊の攻撃によると見られる煙が広がり始めているのを確認した。続いて6時半には隊員が船舶に進入し7時5分頃に船員たちの安全を確認した。合同参謀本部は捜索の結果、船舶に海賊はいなかったが、船上から海賊のものと推定されるAK小銃実弾3発を回収し多数の足跡など船舶を拉致しようと試みた痕跡を発見したと明らかにした。
先立って韓進テンジン号はスペインからシンガポールに運航した途中、この日明け方5時15分頃にインド洋北部ソコトゥラ島近隣海域で海賊の攻撃を受け非常警報信号を送った後に連絡が途絶えた。この海域は海賊の出没が頻繁なアーデン湾近隣だ。外交部当局者は「非常警報用アラームが国土海洋部に受け付けられた直後、すべての通信が途絶えた」と話した。
韓進テンジン号の船員は2度にわたる銃撃を受けた直後、船長の指示により船舶内部待避所へ緊急避難したと韓進海運関係者が伝えた。外交部当局者は「船員が海賊に連行されないよう機関を停め待避していたようだ」として「待避所内にも無線通信施設があるが、遠い地域までは交信できず連絡が途切れた」と話した。海賊は船員を捕まえられず船舶を動かせないことと、チェヤン艦などの追撃を意識し戻ったものと見られる。
ソン・ウォンジェ、イ・スニョク記者 wonje@hani.co.kr
原文: 訳J.S