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民間人集団虐殺 遺族会 50年ぶりに再審‘無罪確定’

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/469841.html

原文入力:2011-03-25午前08:18:44(1127字)
最高裁、大邱・慶北遺族会 宣告 "真相究明要求、北韓と無関係"

ソン・ギョンファ記者

韓国戦争後、軍警による民間人集団虐殺の真相を明らかにしようとする遺族会を作ったという理由で死刑などを宣告された人々の再審で、最高裁が無罪を宣告した。50余年ぶりだ。虐殺の真相究明を要求したことを‘北韓に同調した’として処罰した被虐殺者遺族会事件の再審で無罪が確定したのは今回が初めてだ。

最高裁3部(主審 ソン・ヨンチョル最高裁判事)は1962年に死刑宣告を受けたイ・ウォンシク(当時49・1987年 死亡)氏など被虐殺者遺族会幹部3人の再審で無罪を確定したと24日明らかにした。

裁判所は「再審対象事件の記録がすでに廃棄されたこの事件で、現存する最良の証拠である再審対象事件の判決文と真実・和解のための過去史整理委員会(真実和解委)の真実糾明決定書などに対する検討の結果、無罪を宣告した1審判決をそのまま維持した2審は正当だ」と明らかにした。先立って1・2審裁判所は「被虐殺者たちの生死を確認するために結成した団体でとして関連者の処罰を要求し慰霊祭を行ったことは北韓と関連がない」として無罪を宣告した経緯がある。

大邱で医師として病院を運営していたイ氏は、1950年8月頃 家で夕食をとっているときに警察に捕まり、そのまま行方不明になった妻が‘保導連盟院虐殺’の犠牲になった事実を知ることになり1960年大邱・慶北被虐殺者遺族会を組織し遺骨発掘などに立ち上がった。しかし5・16クーデター以後、イ氏は北韓利敵行為をしたという理由で拘束起訴され1962年にいわゆる革命裁判所で死刑の宣告を受けた後、刑に服し釈放されたがまもなく亡くなった。

真実和解委は2009年「5・16クーデター勢力が無念な死を明らかにしようとする遺族たちを反国家行為者に追い立て死刑を宣告するなど無差別弾圧した」と明らかにした経緯がある。釜山・慶南遺族会と慶州遺族会活動をしたという理由で当時 懲役刑を受けた方々も再審を申請し無罪を宣告されたが、検察が上告し大法院に事件が係留されている。

一方、韓国戦争前・後に虐殺された民間人の遺族たちが国家を相手に出した損害賠償訴訟は‘消滅時効’に遮られ、大部分が敗訴しており‘蔚山地域保導連盟事件’は大法院の宣告を待っている。

ソン・ギョンファ記者 freehwa@hani.co.kr

原文: 訳J.S