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"武力鎮圧に報復憂慮" 気が焦るクムミ号家族たち

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/460386.html

原文入力:2011-01-24午後08:14:38(1060字)
拉致されて108日目 地団太…状況室もなく政府放置に憤痛

キム・グァンス記者

 "同じ大韓民国国民なのに、夫が乗った船舶はなぜ放置するのですか?" ソマリア海賊らに抑留され24日で108日目を迎えたクムミ305号(241t)船長キム・テグン(55・釜山、沙下区、甘川洞)氏の夫人は政府の無関心を糾弾した。キム船長の夫人はこの日<ハンギョレ>との電話通話で「韓国人を乗せた韓国国籍の船舶が拉致されたのに、今になっても政府に状況室がないというのが話になるか」と悔しさを爆発させた。キム氏夫人は2007年5月、ケニア ムムバサハンを出発しイエメンに向ったタンザニア船籍船舶が拉致されるや当時 搭乗していた韓国人船員4人を救出するため政府が状況室を設けたことを例にあげた。

船長キム氏は昨年9月、アフリカ海域に向け出発し10月9日にケニア海上でソマリア海賊らに拉致された。拉致当時クムミ305号にはキム船長とキム・ヨンヒョン機関長(68),中国人2人、ケニア人39人など計43人が乗っていた。キム氏らはソマリア海賊本拠地のハラデレハンから3kmほど離れた海上に連行され抑留されている。海賊らはキム船長らを釈放する代価として600万ドルを要求したが、クムミ305号の劣悪な財政状態を聞き60万ドルに下げた。

だが、身代金がさらに上がる可能性が出てきた。去る21日に韓国海軍がソマリア海賊に拉致された三湖ジュエリー号船員を救出するために海賊らを武力で鎮圧したためだ。キム氏たちの安全に対する国民の関心が大きくなるに従い海賊らが人質身代金をさらに引き上げ要求することがありうる。

船員らの安全にとっても非常事態となった。キム船長の夫人は「韓国海軍が三湖ジュエリー号救出作戦の時、海賊の一部を射殺し掃討して以後、海賊らが‘今後、韓国船舶を拉致すれば身代金を要求せずに船を燃やし船員を殺害する’という報道が出てきたが心配」と話した。大統領府関係者はクムミ号船員と関連して「現在、身代金交渉をしており船員たちが安全だということを確認した」として「船員たちを安全に救出するよう色々な経路で努力している」と話した。

釜山/キム・グァンス記者 kskim@hani.co.kr

原文: 訳J.S