原文入力:2011-01-20午前08:59:18(1771字)
見知らぬ人とも簡単に親しくなり
対話しながら身上情報 打ち明け
成人が女学生を脅迫した事例も
ファン・チュンファ記者、イ・ユジン記者
←インターネットポータル NAVER のあるカフェをキャプチャーした画面。ティーンエージャーがこのカフェに‘メッセンジャーの友人求む’という文を数えきれない程に載せている。
京畿富川市に住むユン・某(15)さんはメッセンジャーNATE-ONで結びついている友人が70人余りいる。大部分は顔も知らない‘インターネット友達’だが、一人でいる時はこれらの友人とチャットをしながら時間を過ごす。ユンさんがあるインターネット カフェに‘NATE-ON友人追加します’という文と共にメッセンジャーのアドレスと年齢、性別などを上げた後、一日に2~5人が友人申請してきた。大部分が男性だ。メッセンジャーのアドレスが公開された後、ユンさんに執拗に話しかけてくる男性も現れた。ユンさんは 「20代の男たちは(友人追加すると)危険だ」として「彼らが話しかけてくれば直ぐにメッセンジャーをログアウトする」と話した。
ティーンエージャーの間でユンさんのように見知らぬ人とメッセンジャー友達と縁を結ぶことが流行している。 友人や職場同僚など知人と話をしたり資料をやりとりするのではなく、以前にチャットが流行した時のように見知らぬ人と関係を結ぶ手段としてメッセンジャーが利用されているわけだ。
だが、チャットサイトとは異なり、メッセンジャーは一度対話した相手に対して再び接近しやすく、ティーンエージャーのメッセンジャーチャットは個人情報露出の危険が大きく犯罪に悪用されやすいという指摘が出ている。
インターネットで‘友人追加’を検索すれば、関連インターネット カフェが大量に出てくる。カフェにはメッセンジャーIDを載せた'友人求む'という文がいっぱいだ。18日夕8時頃、記者が直接インターネット文を見てメッセンジャーに13人の友人を登録すると、直ちに10代の5人と対話することができた。
ティーンエージャーたちは非常に簡単に個人情報を打ち明けた。慶南、陜川に住む中2だと自身を紹介したイ・某(15)さんは「故郷が同じだ」という記者の話で対話が始まり、5分もしないうちに「H女子中に通っている」と教えたし、すぐに自身の身長と顔付きまで明らかにした。メッセンジャーIDが2個あるというチョ・某(16)さんは「知らない人と友人関係を結ぶためにIDをもう一つ作った」として「インターネットの友人が60人余りいるが、学校の友人に劣らず親しくしている人も多い」と話した。
だが、メッセンジャーに登録する自身の個人情報を捏造できるメッセンジャーもあり、10代を相手にした犯罪に悪用されたりもしている。去る14日、ソウル、麻浦警察署は10代の女性を装い、悩みを相談するフリをしながら住所と学校などを知った後 「ヌード写真と動画を送らなければ学校に訪ねて行く」と10代女子学生6人を脅迫した疑惑で20代の男性を拘束した。被害者キム・某(16)さんは「友人たちに秘密を言えばうわさになるが、知らない人に話しても秘密が守られそうに思え、見知らぬ人に自分の話を打ち明けた」と話した。
専門家らは現実で認められたい欲求がインターネット空間で無分別な自己情報露出につながっていると診断する。ファン・サンミン延世大教授(心理学)は「現実で自分の人生に飽き足りない子供たちの場合、話が少しでも通じると思えば驚くほどに願うものを与える傾向がある」と話した。ファン教授は「メッセンジャーを通じたチャットはインターネット空間で‘私に関心を持って欲しい’と訴え、そこで刺激を得る一種の‘刺激追求行動’であるが、疎外された子供たちほど認定欲求が強く より一層果敢な刺激追求行動をすることになる」と説明した。
ファン・チュンファ、イ・ユジン記者 sflower@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/459554.html 訳J.S