本文に移動

在日同胞 2世 スパイ 再審 無罪

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/458048.html

原文入力:2011-01-10午後06:19:51(981字)

ソン・ギョンファ記者

在日同胞2世で日本,京都大学に通っていたユン・ジョンホン(58)氏は留学生身分で国内に入国し、1980年に高麗大医大に入学した。ユン氏はソウル大大学院に通っていた夫人に会い結婚し、医大を終えた後には故国で医師として定着する夢を抱いた。

夫人が身ごもり5ヶ月になった1984年8月、ユン氏は訳も分からないまま国軍保安司に強制連行された。拷問が始まった。体のみで鉄製椅子に縛られたまま、棒で殴られ椅子に座らせた後に急降下させ地下の水にまで落ちるようにする拷問も加えられた。ユン氏は結局‘一行150人余りと共に万景峰号に乗り北韓へ入国し金日成大学を見学した’という控訴状記載内容に同意し、1985年11月 最高裁で懲役7年,執行猶予7年を宣告された。

1988年6月、仮釈放されたユン氏は学校を再び訪ねたが復帰できず、医師の夢もあきらめ日本に帰ることになった。夫人も実家の両親の元を離れ夫について行った。20余年ぶりに‘無念を晴らすことができる所ができた’という友人たちの紹介で真実・和解のための過去史整理委員会に真実糾明を申請し、調査官らが日本を訪問した。2009年、真実糾明決定がなされ、裁判所は昨年再審開始を決めた。しかし当時の様子がそっくり残し老人となった保安司捜査官は再審法廷に出てきて「拷問したことはない」と述べた。

そして10日、ソウル中央地裁法院刑事合議27部(裁判長 キム・ヒョンド)はユン氏の再審で「不法連行され長期間令状なしで拘禁された状態で各種拷問と過酷行為にあった後に自白をしており証拠能力がない」として無罪を宣告した。

ユン氏は 「当時、私を起訴した検事は国会議員になり、当時の判事は弁護士をしながら新聞に出たりしている」として「その人々をみな監獄に入れたい心情」と話した。周辺の勧誘を振り切り依然として韓国国籍を放棄していない彼に理由は何かと尋ねると、ユン氏は「祖国だから…韓国が好き…」と答え涙を浮かべた。 ソン・ギョンファ記者 freehwa@hani.co.kr

原文: 訳J.S