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控訴審も ‘尊厳死’ 認定

原文入力:2009-02-10午後07:54:04
ソウル高裁 “品位ある死 対応 当然視しなければ”

パク・ヒョンチョル記者ファン・チュンファ記者

回復の可能性がない患者の延命治療を中断する尊厳死が控訴審でも認められた。無意味な治療の中断と生命に対する患者の自己決定権を初めて認めた今回の判決は大法院の最終判断だけを残すことになった。

ソウル高裁民事9部(裁判長イ・インボク)は10日、脳死状態のキム・某(76)氏とその子供たちが「無意味な延命治療を中断してくれ」として新村セブランス病院を運営する延世大を相手に出した延命治療装置除去請求訴訟で「キム氏の人工呼吸器を除去しなさい」として1審と同様に原告勝訴判決をした。

裁判所は「回復の可能性がなく機械装置によって延命される場合には医師は人間の尊厳性と自身の人生を自ら決定できる権利に基づいた患者の治療中断要求に応じる義務がある」と明らかにした。裁判所は治療中断を認めるには厳格な要件をそろえるべきで△回復の可能性がない死亡過程進入△患者の真剣で合理的な意思表示△生命延長に関する医療行為で中断要求できる対象制限△医師による治療中断の施行を提示した。裁判所は意思を現わし難い患者に対しては「普段生活態度と人生観および宗教観などを考慮し患者が現在の状態に関する情報を十分に提供されたとすれば現わしただろう意思を推定して判断しなければならない」と説明した。

イ・インボク部長判事は法廷で‘要請の言葉’を通じて「判決趣旨が誤解され今でも回復に努めている患者や医療スタッフ,家族の努力が無意味なことと蔑まれるような誤解を受けることがないことを望む」として「治療中断行為の許容要件が過度に拡大し圧迫として作用されてはいけない」と強調した。また「高齢化社会に進入してより良く老いることを準備することが必要なように、さらに自然で上品な死を備えることを当然視しなければならない」と話した。

パク・ヒョンチョル,ファン・チュンファ記者fkcool@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/338009.html

原文: 訳J.S