原文入力:2010-11-21午後09:44:08(1530字)
先週 北韓訪問 ヘッカー博士 "超現代式制御室 備える"
ボズワース、韓・中・日 緊急訪問…北核問題 新局面
クォン・テホ記者
北韓が大規模ウラニウム濃縮施設を持っているとして公開した。ウラニウム濃縮施設は核兵器製造原料を作ることができ、北核問題が新たな段階に入り込む可能性がある。これと関連してスチーブン ボズワース米国対北韓政策特別代表が20日(現地時間)緊急に韓国、中国、日本 3国訪問の途に出るなど波紋を呼んでいる。
先週、北韓を訪問した米国の核専門家ジークフリード ヘッカー スタンフォード大国際安保協力センター所長は20日<ニューヨーク タイムズ>とのインタビューで具体的な場所には言及せずに「北韓が遠心分離機 数百台を備えた大規模ウラニウム濃縮施設を見せた」として「遠心分離機は最近建設されたと見られ、‘超現代式制御室’を通じて統制されていた」と明らかにした。北韓は遠心分離機2000台がすでに設置されており稼動中だと主張したとヘッカー教授は伝えた。ヘッカー教授は北韓から帰ってきた後、ホワイトハウスにこれを報告した。
<ニューヨーク タイムズ>は米国を含む国際機構調査官らが北韓を最後に訪問した昨年4月にもこういう大規模核施設はなかったため、北韓が最近急に施設を建設したと推定されると解釈した。また、このウラニウム濃縮施設は北韓の自主技術ではなく、外部の助けを受けた可能性が高いと評価した。北韓のこういう意図的核施設公開は北韓-米国両者会談のための交渉戦略でもありうるが、後継体制構築期をむかえ核開発計画を強行している可能性もあると<ニューヨーク タイムズ>は分析した。
米国は正確な事実確認に立ち向かう一方、中国・日本・ロシア・韓国など6者会談当事国らに政府官僚を派遣し、同盟国と議会に急遽ブリーフィングを行うなど機敏に対応し始めた。20日夜、韓国に到着したボズワース特別代表は韓国、中国、日本と北韓のウラニウム濃縮施設関連情報を共有する一方、対応方案を協議するものと見られる。ホワイトハウスはまず北韓が今回のことを通じて国連の制裁を破り核開発プログラムを強行していることを故意に公開したことを深刻に受けとめる雰囲気だ。ホワイトハウスの高官は「これはまた別の挑発的行為であり、事実ならば自分たちの発言を自ら破ったことになる」と<ニューヨーク タイムズ>に語った。
北韓は最近、ヘッカー博士の他にもワシントンのシンクタンクである韓米経済研究所のジャック プリチャード所長など、米国の北韓専門家たちを継続的に招請し寧辺に軽水炉を建設中という事実を公開するなど、これらを間接的なメッセンジャーとして活用している。デビッド オルブライト国際科学安保研究所(ISIS)所長は、万一北韓がウラニウム濃縮プログラムを稼動しているならば新しく建設中の軽水炉で核兵器級プルトニウムを生産することもできると分析したと<ワシントン ポスト>がこの日報道した。軽水炉は濃縮ウラニウムを燃料として使うだけに、ウラニウム濃縮プログラム活動が前提にならなければならないという指摘だ。オルブライト所長は去る10月、報告書で「北韓の高濃縮ウラニウム(HEU)開発が実験室段階を越えウラニウムを濃縮するために模範的な工場を建設できる水準まで到達した」と分析した経緯がある。
ワシントン/クォン・テホ特派員 ho@hani.co.kr
原文: 訳J.S