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‘人権委 跛行’また一難…チョ・グク非常任委員も辞退

原文入力:2010-11-10午後08:51:31(1085字)
"大統領が決断すべき" 声明
女性団体も "委員長 退陣"

ソン・ジュンヒョン記者

国家人権委員会のムン・ギョンナン、ユ・ナムヨン2人の常任委員が同伴辞退したのに続き、チョ・グク非常任委員(ソウル大法学専門大学院教授・写真)が10日ヒョン・ビョンチョル委員長を批判し電撃辞退した。人権委の主要行事である‘社会権シンポジウム’の発表者6人もヒョン委員長の責任を問いシンポジウム不参加を宣言した。

チョ委員はこの日午前、辞退声明を出し「国家権力と対抗する人権委員長の堂々とした姿は消え、権力の顔色を伺うみすぼらしい姿だけが残った」とし「人権委創設のために献身した人々の汗と涙を考えれば、恥辱と痛憤の情を禁じえない」と明らかにした。チョ委員は続けて「ヒョン委員長が導く人権委は‘人権’の定規ではなく‘政派’の定規を使って国家権力の人権侵害に対する牽制と批判という本来の役割を放棄してきたので現在の問題が発生した」と指摘した。彼はまた、李明博大統領に「ヒョン委員長の交替を決断しなければならない」と促した。チョ委員は大法院長推薦持分で人権委員になり、任期は今年12月23日までだ。

人権委が来る24日に開催する‘社会権シンポジウム’の民間部門発表者9人の内 6人も、この日 不参加意思を明らかにした。ク・インフェ ソウル大教授(社会福祉学)等6人は「今回のシンポジウムは社会権・健康権の主要イシューを深層的に議論する席だったので研究者として大切な機会を放棄することは非常に残念だ」としつつも「存亡の危機に置かれている人権委で社会権・健康権を云々することは意味がない」と明らかにした。

ヒョン委員長の辞退と政府の責任を問う声も広がっている。‘ヒョン・ビョンチョル人権委員長の辞退を促す全国法学者・弁護士の集い’はこの日、334人が参加した共同宣言を通じ 「人権委が跛行運営を繰り返してきた責任は無資格人権委員と委員長を任命し組織縮小を通じて人権委の独立性を傷つけた政府にある」と明らかにした。韓国女性団体連合など30ヶ余りの女性団体会員たちもこの日午前、人権委前で会見を開き「失墜する人権委の現実に対しヒョン委員長は責任を痛感し自ら退かなければならない」と明らかにした。

ソン・ジュンヒョン先任記者 dust@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/rights/448099.html 訳J.S