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田舎の学校図書館 1年で子供たちが変わった

原文入力:2010-10-24午後08:01:06(1493字)
転校生 49人 大田細川小
生徒たち二日に一冊‘さっと’
読書ゴールデンベル・個人本立て…
目の高さプログラムが一役

チョン・ジンシック記者

←22日午前、大田東区の細川小学校の校内図書館である‘小川の文泉’で生徒たちが自由に本を読んでいる。

‘面白さがポンポン! 知恵がパンパン! 夢がジャージャー!’全校生49人、教師9人の小さな学校に大きな変化がおきた。大田東区の食蔵山の山裾にある細川小学校(校長 シム・ヨンチュン)が主人公だ。生徒たちが二日に一冊ずつ本を読み、学業成績もスクスク上がっている上に、何でも積極的にやろうとする意志の泉がわく所だ。

幸せな学校になった契機は校内図書館の‘小川の文泉’だ。昨年9月、教室3つ分の広さを手入れした図書館には蔵書8300冊余りがぎっしり詰まっている。小学生の目の高さに合わせた書架と美しい色の椅子に‘オンドル部屋読書室’まで整えた。シム校長は「昨年赴任した時は子供たちの目つきに意欲がないように見えた」として「未来を見通し図書館を新装し運営し、1年で子供たちが見違えるように変わった」と話した。

去る22日午前、学校で会ったソン・ジヘ(6学年)さんは昨年と今年‘読書スター’に選ばれ自転車やその他を贈られた。ソンさんは 「今は国語の試験を受ける時、地文が長くても自信がある」として明るく笑った。2学年のキム・ユジンさんは昨年、自転車に乗ったのに続き今回また、自転車をもらうことになり、母親にプレゼントした。

図書館貸し出し巻数は子供たちがのびのびと育つように毎年増えている。昨年2700冊余りだった貸し出し図書が今年はすでに8700冊余りに達し、新年挨拶3倍以上に増えた。一学期に200冊を越える本を読んだ生徒もいる。

多様な読書プログラムが大きな役割をした。図書館に自身の名札がついた本たてが別々にあり、休み時間やお昼休みに取り出して読む‘ときどき読書’が生徒たちには日常だ。読書ゴールデンベル大会も開く。学期ごとに選抜する‘読書スター’選定には2学期に入り全校生49人の中で36人が参加している。夕方まで図書館に生徒たちが多く門を定時に閉められないほどだ。シム校長は「自転車をプレゼントするための予算として300万ウォンを別に準備したほど」と話した。

‘大田市の中の田舎’であり文化施設がなく全校生の90%が通学バスで登下校する環境だが、16ヶの村に生徒17人が‘ブックメッセンジャー’として出て、村の大人たちに希望の本を届ける活動もしている。ある父母は「隣人たちと本を回しながら読まなければならないので、一層こまめに見ることになるようだ」と伝えた。地域社会と学校が自然に連結されるわけだ。お母さんたちも週末ごとに学校で童話口演を習い‘耳で本を読む日’(月曜日)を作った。

こういう成果を土台に細川小学校は先月29日、全国図書館運営評価で国務総理賞を受けた。だが、残念な点もある。生徒たちの読書量に比べ新刊本が少ないためだ。リュ・グンヤン教頭は「子供たちが本に近づけば学力も一緒に伸びる」として「新刊本が多くなれば子供たちが図書館に一層頻繁に訪れるだろう」と話した。 図書寄贈問い合わせ(042)273-4921.

大田/文・写真 チョン・ジンシック記者 seek16@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/445310.html 訳J.S