原文入力:2010-10-06午後05:56:29(1291字)
韓国主管 初PSI訓練に日本自衛隊 参与へ
釜山地域 市民社会団体ら "民族情緒に反する" 反発
クォン・ヒョクチョル記者
韓国が初めて主管する大量破壊武器拡散防止構想(PSI)訓練の‘東方の努力10’が13,14日、釜山と対馬間の海上で実施される。
リュ・ジェスン国防部政策企画官は6日、定例ブリーフィングで「今回の訓練には韓国・米国・日本・オーストラリアが軍艦・航空機など実際戦力を海上遮断訓練に派遣し、フランス・カナダ・ニュージーランド・トルコ・スペインなど10余ヶ国が参加団を派遣する予定」と明らかにした。リュ・ジェスン政策企画官は「同じ期間に外交・情報・法執行・関税・輸出統制・財政・海洋法分野の15ヶ国専門家がPSI意志決定過程を討論するセミナーが釜山ロッテホテルで開かれる」と付け加えた。
海上遮断訓練には韓国型駆逐艦(4500t級) 2隻と上陸艦(LST) 2隻など、韓国海軍艦艇4隻と米国のイージス艦、日本の駆逐艦、オーストラリアの海上哨戒機(P-3C)等が参加する。
国防部はPSI訓練が天安艦対北韓措置の一環という当初発表とは異なり、北韓など特定国家を狙ったものではないと言葉を変えた。リュ企画官は「大量破壊武器とその運搬手段などを載せていると疑われる船舶を停船させ検索するPSI海上遮断訓練シナリオは北韓など特定国家を狙ったものではない」とし 「PSI訓練は通常、特定国家を狙って実施されないが、これはPSI精神に符合しないため」と話した。
国防部の態度変化は来月に開かれる主要20ヶ国(G20)首脳会議を控え、中国と北韓の反発を減らすためのものと見られる。北韓は「南側のPSI参加は宣戦布告」とし「ソウルが軍事境界線からわずか50km内外にあるということを瞬時も忘れてはならない」と激烈に反発してきた。中国はPSIを国際法的根拠が脆弱な米国主導の対中国包囲戦略と見なし、PSIに参加していない。
李明博政府は北韓が2次核実験を行なうや昨年5月26日、PSI全面参加を公式宣言した。参与政府はPSI全体8項目中 参加国間域内・外訓練に参加団派遣、ブリーフィング聴取など5項目にのみ参加し△PSI正式参加△領域内・外遮断訓練物的支援などは行わなかった。当時、PSI全面参加を留保したのは、船舶検問過程で北韓との武力衝突などを心配したためだ。
日本海上自衛隊駆逐艦の今回の訓練参加について、6・15共同宣言実践南側委員会釜山本部など釜山地域の市民社会団体らは5日午前、釜山東区、草梁洞の日本領事館前で記者会見を行い「今年が韓・日強制併合100周年なのに、日本駆逐艦が釜山近海で展開されるPSI訓練に参加したことは民族感情に外れる」と指摘した。
クォン・ヒョクチョル記者 nura@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/442517.html 訳J.S