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市場では3株4万ウォンするのに…畑渡し 1坪 7千ウォン

原文入力:2010-09-29午後11:08:21(1465字)
現場/憂いに沈んだ江原 ハクサイ価格
"ハクサイ価格がなぜこのように噴き上がるのか 大型流通業社に聞いてみろ"

チョン・インファン記者

←夏の猛暑と台風コンパスの被害などでハクサイ産地の出荷量が急激に減る中で、29日午後 江原道春川市西面新梅里のハクサイ畑で、ある農民が畝と畝の間を整理しながらやるせない思いに沈んでいる。 春川/パク・ジョンシク記者 anaki@hani.co.kr

 "これ見て、駄目になった。全部だ" タバコを吸いながら畝と畝との間を回ったチェ・ユンジ(74)氏は何度も舌打ちした。29日午前、江原、春川市西面玄岩里で会ったチェ氏は「初伏に種まきして8月15日頃に畑に移して植えたのにこのザマだ」と言いながら「今時分なら中が満杯になって上がってくる筈なのに、空球(中が空のハクサイ)があまりに多い」と話した。

所々、腐り病にかかって黄金色に乾いてしまったハクサイを抜き取った彼は「あまりに暑かった上に、大雨まできたせいで(ハクサイが)きちんと育つ間がなかった」として「いつも10月中旬には出荷していたが、今年はさらに半月はかかりそうだ」と話した。

こちら春川市西面一帯はいわゆる‘オッカリ(栽培の合間を利用して作る半結球の白菜)’ハクサイの主産地として知られる。チョン・ジェガク江原道流通園芸課係長は「高冷地ハクサイの出荷が終わり、南部地方で本格的にキムチの漬け込み用ハクサイが出荷される前までの間に食べるのがオッカリ」として「春ジャガイモを収穫した後、通常8月中旬にオッカリを植えるが、西面一帯だけでハクサイ畑が約40万坪ある」と話した。

ハクサイの発育が遅れているが収穫量も大幅に減るものと見られる。西面新梅里で農薬をまいていたイ・ドンチョル(43)氏は、まさにハクサイの根元を調べているようだった。彼は「ハクサイは根元が丈夫な植物ではないが、雨が多く降って根元が腐り、ハクサイの大半が駄目になった」として「普通ならオッカリ ハクサイは300坪で3000株ほどが出きるが、今年はその半分にもならないだろう」と話した。暴騰したハクサイ価格が簡単には下がらないと見る所以だ。

ハクサイ3株を入れた1網で4万ウォン程がこの頃の相場だ。農民のポケットも分厚くなったのだろうか? 2000坪余りの畑で二日かけて草取りをするのに忙しいユ・ボクスン(75)氏は「(畑渡しで売れば)普通1坪 5千ウォン程だったが、今年は7千ウォンを受け取った」として「ハクサイ価格が上がることは上がった形」といった。

イ・ドンチョル氏は 「昨年もそうで、去年もそうで、およそ3年ハクサイ農作業を亡ぼした」として少し別の話をした。ソウルへの運送費が5tトラック基準で30万ウォンだが、昨年はハクサイ価格がそれにも足りなくて、畑をみな掘り返した。それで今年は最初からハクサイ農作業をしなかった人もかなりいると言った。「去る7月までハクサイ価格が安かった。その時、大型流通業社らが保存しておいたハクサイがこの頃になって出てきていることだ。ハクサイ価格がなぜこのように噴き上がったのかは、その人々に聞いてみろ。」イ氏の話だ。 春川/チョン・インファン記者 inhwan@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/441491.html 訳J.S