原文入力:2010-09-28午後09:15:10(1643字)
職務無関係など理由‘無嫌疑’… "事件震源" 発表と矛盾
ハン・スンチョル前検事長など4人起訴…‘原則なき法適用’指摘
キム・ナムイル記者
←‘スポンサー疑惑’検事 捜査結果
‘スポンサー検事・捜査官’疑惑を捜査してきたミン・ギョンシク特別検査チームの捜査結果発表文にはパク・ギジュン(52)前釜山地方検察庁長(検事長)が"今回の事件の核心人物であり震源地" として出てくる。しかし特検チームは28日、この‘震源地’を除き、ハン・スンチョル(47)前最高検察庁監察部長(検事長)をわいろ授受と職務遺棄疑惑で起訴すると明らかにした。また、現職のキム・某(46),チョン・某(49)部長検事をわいろ授受疑惑で、イ・某(35)検事を職務遺棄疑惑で各々起訴することにした。パク前検事長の紹介で‘スポンサー’である前職建設業者代表チョン・某(51)氏を知ることになった人々だけが裁判を受けることになった。その上、これらにわいろを渡し‘汚染’させたチョン氏は最初から立件さえしなかった。
特検チームはこの日の捜査結果発表で、パク前検事長のわいろ授受疑惑に対しては 「職務関連性がなく控訴時効が過ぎた」 とし、無嫌疑・公訴権なし処分した。職務遺棄疑惑は 「陳情事件を隠匿せず‘正式に受け付け処理しなさい’と指示しており、これを上級機関に報告しなくとも罪に問うことはできない」として無嫌疑処分した。
反面、ハン前検事長は昨年3月、チョン氏から140万ウォン分の食事・饗応と共に現金100万ウォンを受け取った疑惑を適用した。また、最高検察庁監察部長だった去る1月、自身の名前と不正事実が書かれたチョン氏の告訴状と陳情書が入ってき、これを検察総長に報告せずに釜山地検に送り処理するようにした疑惑も買っている。
特検チームはキム・某, チョン・某部長検事の場合、昨年3月チョン氏から饗応・接待を受けた後、捜査検事に電話をかけ 「当事者が無念だと言っているので捜査記録をよく調べてみなさい」という趣旨の話をし、チョン氏事件処理に影響を及ぼしたと説明した。キム・某部長は去る6月、民・検合同真相究明委で性接待の事実が認められたが、特検チームは 「本人が否認しており、性売買を行った女性もこれを記憶していない」とし無嫌疑処分した。
特検チームは「金額の多寡を問わずに饗応・接待を受け事件処理に影響を及ぼした場合には刑事処罰した」と処罰基準を説明した。去る6月、民・検合同真相究明委員会はパク前検事長など現職検事6人がチョン氏から接待を受けた事実とチョン氏関連事件を処理する過程に介入した事実を明らかにしたが、‘代価性がない’という理由で刑事処罰の代わりに職務怠慢による懲戒に回付する決定をした経緯がある。だが、検察内外では特検がパク前検事長を刑事処罰対象から除いたことは意外という反応を示している。
法適用の一貫性に欠けるという指摘も出ている。パク・ハン両前職検事長が全てチョン氏陳情事件を上級機関に報告しなかったのに、特検はハン前検事長にだけ職務遺棄疑惑を適用した。また、検事らは わいろ授受疑惑で起訴しながら、実際にわいろを渡したチョン氏は立件対象から除外した。‘有罪協商制, plea bargaining’という疑いを買う部分だ。反面、検察捜査官らに賄賂を送った事業家パク・某氏は、すでに捜査過程でわいろ供与疑惑で拘束起訴した。去る4月、文化放送<PD手帳>の放送で燃え上がった‘スポンサー検事’疑惑特検は19枚分量の不十分この上ない捜査結果発表文を残しただけで終止符を打った。
キム・ナムイル記者 namfic@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/441359.html 訳J.S