原文入力:2010-09-24午後08:03:56(1639字)
雨水ポンプ場増設など2007年の内容と同じ
今年完工予定ポンプ場 41ヶ所中9ヶ所のみ完了
環境連合 "自然災害のせいにするソウル市 卑怯だ"
イ・ギョンミ記者
←去る21日に降った豪雨で山崩れの被害を被った仁川、富平区、清川洞のある工場で24日午後、陸軍17師団将兵たちが工場内に押し寄せた土砂を汲み出し外に運んでいる。 仁川/パク・ジョンシク記者 anaki@hani.co.kr
ソウル市が23日に発表した‘ソウル市 中長期 水防対策’が2007年に発表した‘水防施設能力向上4ヶ年計画’をそのまま二番煎じしたものという指摘がなされている。
ソウル環境運動連合は24日 声明を出し 「ソウル市が前日に発表した水防対策は2007年に発表したものとほとんど違うところがなく、すでに終えられているべきだった内容」とし「すでに発表した内容を対策だとして出すソウル市の態度は不道徳」と批判した。
ソウル市は23日、中長期水防対策を発表し「雨水ポンプ場41ヶ所と貯留槽8個を増設する」と明らかにした。しかし、雨水ポンプ場41個増設はすでに2007年12月に発表した‘水防施設能力向上4ヶ年計画’で明らかにした内容だ。当時は52ヶを増設することになっていたが、これさえも事業途中に41個に減った。
2007年に発表したこの事業の当初完工時期は今年末までだ。しかし24日現在、雨水ポンプ場増設が完了したのはやっと9個で、その上 進行中であるところも19個に過ぎない。ソウル市水管理局は 「残り13個を早く発注・着工し来年上半期までに終える」と明らかにした。
ソウル市はまた、下水管渠およびポンプ施設設計頻度を現在の10年(75㎜/hr)から30年(95㎜/hr)へ周期を延長すると明らかにしたが、これまた2007年対策に含まれていたものだ。ソウル環境運動連合は「ソウル市が今まで計4回にかけて発表した水害対策と今回の対策を比較すると、変わっもたのが全くない」と指摘した。
ソウル環境運動連合はソウル市が今回の秋夕水騒動の原因を「時間当り降水量としては103年ぶりに起きたこと」と言ったことに対しても「ソウル市は9月下旬を基準としたわけだが、年間最大降水量と比較するべきだった」と反論した。一日最大降水量は2002年8月31日、台風ルサの時に江陵で記録された870.5㎜/日であり、時間最大降水量は1998年7月31日に順天で記録された145㎜だ。ソウル環境運動連合は「首都ソウルが259.5㎜/日、98.5㎜/hrで浸水し麻痺した事件に対し、原因を自然災害のせいにするのは無責任で拙劣な処置」と話した。
ソウル市が水防対策として下水管路を拡張し排水施設を増やす側で方向を決めたことも根本的に適切でないとの見解が多い。ヨム・ヒョンチョル ソウル環境運動連合運営委員長は「水をどんどん流そうとするのではなく、根本的には都市内で水を保存する空間を増やし生活用水として活用するようにするのが効率的水循環システム」と話した。
こういう批判に対しソウル市は、この日 説明資料を出し 「雨水ポンプ場と下水管渠を無制限に拡大することには限界がある」とし「2004年から今年まで雨水を閉じ込めリサイクルできる雨水貯留槽16個を設置(3個は今年完了)した」と明らかにした。また、ソウル市は今回の水騒動が半地下住宅に集中した点を考慮し、この日 常習浸水地域では半地下住宅の建築許可を制限することができるよう建築法改正を推進し、長期的には半地下住宅供給を許さないこととした。
イ・ギョンミ記者 kmlee@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/440841.html 訳J.S