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KBS, 李承晩特集 巡り‘ザワザワ’

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/439769.html

原文入力:2010-09-14午後08:31:25(1136字)
新労組 "キム社長提案で人物企画 急造" …製作幹部 "全部で10人検討中"

イ・ムニョン記者

<韓国放送>(KBS)がキム・インギュ社長の意向が強く反映された‘李承晩特集ドキュメンタリー’製作を推進し製作スタッフと構成員の反発をかっている。

全国言論労働組合韓国放送本部(新労組)によれば、去る7月中旬、製作ディレクターらとの昼食の席でキム社長は‘李承晩はすごい人だから放送で扱ってもいいだろう’と言い出した。キル・ファンヨン コンテンツ本部長は‘準備していた企画’としつつ話を受け、数日後 李承晩・朴正熙・金大中・李秉喆(訳注:三星グループ創業者)・鄭周永(訳注:現代グループ創業者)を韓国現代史に最も大きな影響を及ぼした人物に選び、番組製作を指示した。他の番組の製作スタッフ3人も抽出した。製作スタッフは‘番組製作が準備中という話は事実と違い、選定基準も恣意的’として反対し、論議の末に世論調査と専門家意見収斂を通じて客観的人物を選定することで合意した。

しかし8月末、進行状況の報告を受けたキム社長は朴正熙・金大中前大統領の場合、各々‘朴槿恵議員が有力大統領候補’であり‘ライバルの金泳三前大統領が生存’しているという理由で否定的な反応を示したと分かった。結局、キル本部長は李承晩を中心にしたプログラム製作を再度指示した。彼は現代史に大きな影響を及ぼした10人を選定し放送するものの、李承晩は来年に放送し残りの人物は今後 放送可否を決めるという折衷案も提示した。

新労組は 「人物を通じて韓国現代史を眺望しようとするなら、アイテム選定の客観性と製作自律性が保障されなければならないが、社長の一言で番組企画が急造された」として「社内で‘ニューライト版人物現代史’と呼ばれるこの番組は直ちに中断されなければならない」と明らかにした。

反面、コンテンツ本部ドキュメンタリー局のパク・ソクキュ EP(部長級ディレクター)は14日、社内掲示板にあげた文で 「今、製作チームは大韓民国近現代史に影響を及ぼした政・財・宗教・文化界を網羅し計10人を放送文化研究所調査を通じて選定、KBS大企画として製作・放送する方案を検討中」としながら 「KBSが李承晩ひとりだけを放送してしまうということはこの間の真剣な議論過程中の一部だけを拡大解釈した予断に過ぎない」と反論した。

イ・ムニョン記者 moon0@hani.co.kr

原文: 訳J.S