原文入力:2010-08-30午後10:09:01(2084字)
2学期 全国 小・中学生‘無償’35万人 拡大
ホン・ヨンドク記者、キム・ギソン記者、チョン・インファン記者
←去る3月からすべての生徒に無償給食をしてきた京畿広州市の五浦小学校の給食室で、30日昼 子供たちが昼食を食べながら喜んでいる。広州/キム・ギソン記者 player009@hani.co.kr
‘無償給食’が変えた風景
無償給食拡大で全国一線学校の風景が変わっている。無償給食を巡る賛否論難は相変わらずだが、‘差別給食’で気を揉んだり滞納給食費の督促、価格の安い給食材料を探さなければならない心配は消えた。地域優秀農産物を学校食材料として納品することになった地域農民たちの顔には笑いがよみがえった。<ハンギョレ>取材の結果、今年下半期だけで全国で計35万人余りの小・中学生に新たに無償給食の恩恵が行きわたることが分かった。16市・道教育庁中、10市・道教育庁が遅くとも2014年までに小・中学校全面無償給食を施行するという計画を整えている。
■差別が消え2学期が始まった去る26日、学年別に4学級ずつ全校生750人余りの京畿広州市の五浦小学校。校庭は始業と共に日常に戻っていた。
しかし一つだけははっきり変わった。学期初めに教師はもちろん幼い生徒たちを妙な‘緊張’の中に追いやった無償給食対象者選定が無くなったのだ。低所得層に分類された生徒は130人余り。これらは学期初めになれば、両親の所得水準などが書かれた家庭環境調査書を書き、無償給食を申請しなければならなかったが、去る3月の全面無償給食施行後にこういう風景がなくなり2回目だ。30日昼、学校給食室で会った○(11・5年)さんは 「給食費の支払いが滞った時は心がちょっと重かったが、そんなことはもうなくなった」として、明るい表情になった。6学年担任のチョ・スンス(38)教師は「最も基本的な問題が解決された学校で、思う存分飛び回り勉強する子供たちの姿も一層明るくなった」として「無償給食後に少なくとも子供たちが差別と疎外という非教育的環境から少しは抜け出したようだ」と話した。
5年生の父母 モク・ジョンミ氏は「小学校給食費がいくらかかるかという人々もいるが、1年分を計算してみれば侮れない」として「学校での家計の心配を一層減らしたようだ」と話した。この学校の無償給食にかかる費用は、1人当り一食2510ウォン、食費・運営費・人件費などを加えれば一学期に3億3800万ウォンだ。この内、10%は広州市が親環境給食支援金として補助している。
■進歩・保守の壁 弱まる
人口4万人余りの江原道旌善郡は今年2学期から小・中・高全面無償給食に入った。幼稚園19ヶ所303人、小学校23ヶ所2091人、中学校10ヶ所1144人、高等学校8ヶ所904人など計4442人が対象だ。以前から無償給食を支援してきた低所得層生徒1006人を除けば、追加費用は4億6000万ウォン余りだ。チェ・スンジュン郡守(民主)は「親環境無償給食は生徒の健康だけでなく地域農民を生かす途なので放棄することはできない。無償給食は政策優先順位の問題であり金の問題ではない」と話した。
しかし無償給食が‘進歩の専有物’という壁はこわれている。京畿教育庁をはじめとしてソウル・江原・光州・全南・全北などいわゆる進歩教育長が就任した6市・道教育庁は2014年までに小・中・高別に無償給食を拡大するとすでに明らかにした。ここに保守指向の教育長が就任した忠南道教育庁が今年下半期から小学生2万4000人余りに対する学校単位別全面無償給食に出ることにした。仁川と釜山・忠北など、やはり保守教育長が選出された4市・道教育庁も全面無償給食拡大を検討している。
■財源準備、分担率 綱引き
忠北清原郡は今年2学期から忠北地域で初めて小・中学校40ヶ所、生徒1万3700人余りに対する無償給食に出る。忠北道と道教育庁の費用分担協議が遅れるや清原郡は最初から自らの追加補正予算8億8200万ウォンを編成した。郡住民生活課シン・ヒョンジョン氏は「農漁村特別法により教育庁が支援する給食費と郡予算を加えれば、2学期から親環境無償給食を実現できるだろう」と話した。しかし事情は順調ではない。分担比率を巡り忠北道教育庁と忠北道は50対50か、60対40かを協議中だ。ミン・ビョンヒ江原道教育長は最近18市・郡中、8市・郡と費用を半分ずつ分担するという協約を締結あるいは推進中だが、財政自立度の低い自治団体らは財政負担を理由に協約参加を敬遠している。
水原、春川、昌原、清州、釜山/ホン・ヨンドク、キム・ギソン、チョン・インファン、チェ・サンウォン、オ・ユンジュ、キム・グァンス記者 ydhong@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/437461.html 訳J.S