原文入力:2010-08-27午後09:03:03(1996字)
空港~市内 道路封鎖…胡錦濤 到着 観測も
カーター、釈放されたゴムズと帰国の途へ…米国務部 "歓迎"
イ・ジェフン記者、パク・ミンヒ記者、クォン・テホ記者
←中国を訪問中の金正日国防委員長と推定される人物(点線内)が27日午前9時(現地時間)吉林省、吉林市のウスンホテルから出てくる姿を日本の<NHK>が撮った。この写真は香港<鳳凰テレビジョン>ホームページの動画画面をキャプチャーしたもの。 <鳳凰テレビジョン>ホームページ(左側写真). ジミー・カーター前米国大統領(左側)と米国人アイジャルロン・マルリ・ゴムズが27日平壌を発ち米国へ一緒に行く前に抱擁している。左側にキム・ケグァン北韓外務省副相の姿が見える。ゴムズは7ヶ月近く北韓に抑留され、カーターの北韓訪問を契機に解放された。平壌/共同AP連合ニュース
金正日北韓国防委員長は訪中2日目の27日を中国、吉林省の省都 長春で過ごした。この日午前、吉林から車両で移動し長春に入ったキム委員長一行は宿舎の長春市の南湖ホテルに入った後、外に出てこず動向を全く露出しないまま極秘裏に訪問日程を進行した。長春はキム委員長が前日訪問した吉林と共に中国が精魂込めて推進している‘長(長春)-吉(吉林)-豆(豆満江流域)開発’の中心都市だ。
キム委員長の2日目の行動に関心が集中した中で、胡錦濤中国国家主席が破格的に長春を訪問し、キム委員長と会談するかに関心が集中した。韓国政府関係者は「100%そうだと話せる段階ではないが、胡錦濤主席が現在 東北3省地域にいる可能性がある」とし、この日のキム委員長と胡主席の首脳会談および晩餐の可能性を排除しなかった。
この日 現地では午前から長春空港をはじめ空港と長春市を結ぶ道路が封鎖され、警戒がものものしくなり高位要人が飛行機便で到着したという情報が出てきた。日本の<共同通信>は香港人権団体の中国民主化運動ニュースセンターを引用し胡主席の専用機がこの日午前10時45分に長春空港に到着したと報道した。現地消息筋らは 「この日午前11時45分頃、空港側から来た6台の車両行列がキム委員長の宿舎に入った後、午後まで出てこなかった」と伝えたが、この車両に乗っていた中国要人が誰なのかは確認されなかった。
中国最高指導者が儀典上の無理を押し切り長春を直接訪問し会談したのかに対し、中国当局は全く確認をしないでいる。この日、キム委員長一行が留まった長春市内中心部の南湖ホテルは周辺進入路から出入りが徹底統制され、午後に入り警備がより一層強化され取材陣の接近が不可能だった。
大統領府高位関係者はこの日、キム委員長の訪中目的と関連して「北韓が最も至急なのはやはり権力継承問題ではないか」とし「私たちも大きな決断をする時は国立顕忠園や牙山顕忠祠を訪ねるではないか。そのような次元であるようだ」と話した。政府関係者はキム委員長の後継者として知られる3番目子息キム・ジョンウンの訪中随行有無に対し「そのような可能性があると見る」と話した。
ジミー・カーター前米国大統領は北側に長期抑留されていた米国人アイジャルロン・マルリ・ゴムズを連れ、この日午前 平壌を発ち帰国の途についた。北側<朝鮮中央通信>(中通)はカーター前大統領一行が平壌を出発し、キム・ケグァン外務省副相が飛行場で見送ったと報道した。<中通>は別途‘報道’を通じ、金正日委員長がゴムズの釈放を要請する‘米国政府と(カーター)前大統領の名前’で作成された手紙を受け取り、ゴムズの特赦・釈放を指示する‘国防委員長命令’を下したと伝えた。ゴムズ釈放要請の手紙がキム・ヨンナム最高人民会議常任委員長を通じ金正日委員長に伝えられたという<中通>報道に照らして、カーター前大統領は北韓訪問期間に金正日委員長に会うことができなかった可能性が高く見える。
米国国務部は26日(現地時間)フィリップ・クラウリー公報担当次官補名義の声明を通じ「ゴムズを特別赦免し彼が米国に帰れるようにした北韓の決定を歓迎し、ジミー・カーター前大統領の人道主義的努力に感謝する」と明らかにした。国務部は続けて「米国政府は今回の北韓訪問を提案したり斡旋しはしなかった」として「カーター前大統領の北韓訪問目的はゴムズを故郷へ連れてきて家族と対面させることであり、これは私的で人道主義的であり非公式的な任務であった」と強調した。
イ・ジェフン、ファン・ジュンボム記者、北京、ワシントン/パク・ミンヒ、クォン・テホ特派員 nomad@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/437060.html 訳J.S