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金正日、疑問だらけ‘びっくり訪中’

原文入力:2010-08-27午前08:50:23(1440字)
4ケ月間に2回目…‘カーター北韓訪問’中に出発 意図 触覚
満浦→吉林 予想外の経路…キム・ジョンウン同行 未確認

イ・ジェフン記者、パク・ミンヒ記者、ファン・ジュンボム記者

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金正日北韓国防委員長が26日、電撃的に中国を訪問したことが分かった。
キム委員長が去る5月3~7日、北京で胡錦濤中国国家主席と首脳会談をして3ヶ月20日余りぶりだ。金日成主席を含め北韓最高指導者が一年に中国を2回訪問した前例はなく、キム委員長の今回訪中以後の事態展開が注目される。

大統領府関係者はこの日「キム委員長の専用列車が26日0時台に北韓、慈江道、満浦を越え中国(東北3省の一つの)吉林省集安(ジアン)側へ渡ったことが確認された」と話した。大統領府の別の核心関係者は「キム委員長が中国、吉林市に到着したことが把握された」と話した。キム委員長は最高指導者になった以後、これまで5回の訪中は全て新義州~丹東区間鉄道を利用した経緯があり、今回の訪中経路も前例がないことだ。

キム委員長一行はこの日午前、吉林市市内にあるウィウォン(毓文)中学校を訪問したと吉林市住民たちが伝えた。この学校は故金日成主席が1927~1930年に修学した北韓の‘革命聖地’であり、学校内に金日成読書記念館と金日成銅像などがある。キム委員長の後継者として知られた3男キム・ジョンウンの同行有無は確認されていない。北京のある外交消息筋は「中国の胡錦濤国家主席または温家宝総理が26日、吉林を訪問しキム委員長と会談をした可能性がある」と伝えた。日本<毎日新聞>も温家宝総理がこの日、吉林にきてキム委員長と会談しているという情報があると報道した。26日午後、吉林市の境界は交通が統制されるなど非常にものものしかった。

キム委員長の電撃的訪中の目的と関連して政府高位関係者は「色々な角度から分析しているが、来月初めに予定された北韓の党代表者会および後継問題と関連がある可能性が高いものと見る」と話した。政府の別の関係者は「後継問題を中国側と直接協議する目的よりは、9月の党代表者会と10月の党創建65周年を控え、中国から大規模経済支援などを勝ち取ろうとする目的が重要かもしれない」と話した。

キム委員長の今回の訪中はジミー・カーター前米国大統領が北韓に抑留されたアイジャルロン・マルリ・ゴムズの釈放のために平壌を訪問している最中になされたため、その背景により一層の関心が集まっている。キム委員長が訪中前にカーター前大統領に会ったのかについてはまだ確認されていない。北京の外交消息筋は「カーター前大統領の平壌訪問にもかかわらず中国を訪問するほどに緊急な内部事情があった可能性がある」と話した。中国政府は過去と同様にキム委員長の訪中に対し沈黙を守っている。26日午後に訪韓した武大偉中国、韓半島事務特別代表はキム委員長の訪中有無と関連して「私には話す権限がない」としつつ「中国と朝鮮(北)は近い国で友好関係を結んでおり、(両国)指導者と国民が訪問するのは正常的」と話した。

イ・ジェフン、ファン・ジュンボム記者、北京/パク・ミンヒ特派員 nomad@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/436898.html 訳J.S