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クァク・ノヒョン 修能改編案に苦言

https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/436930.html

原文入力:2010-08-26午後09:41:56(1319字)
"国英数 中心主義・私教育・大学序列化 煽る"
学術団体・教師たちも "人文教育 崩壊憂慮"
* クァク・ノヒョン:ソウル教育長

イ・ジェフン記者

クァク・ノヒョン ソウル市教育長が政府が最近発表した2014学年度大学修学能力試験(修能)改編案に対し 」国・英・数 中心主義を強化し、私教育を増やし、大学序列化をより一層固定化する結果を産むだろう」とし憂慮を表明した。

クァク教育長は26日 記者懇談会を開き「国・英・数 中心主義は入試中心教育を強化し教科課程の画一化と先行学習を煽り私教育を増やすことになるだろう」とし「教科課程が国・英・数 中心に画一化するほど、公教育が私教育を打ち負かせなくなる」と話した。彼は「我が国の教育が大学序列化を克服しようとすれば大学が特性別に多様な科目履修を学生に要求し、学生がこれを選択できるようにすべきだが、今回の改編案がそのまま確定すれば国・英・数 中心の問題解答教育をするほかはない」と付け加えた。クァク教育長は「修能改編案は高校教育に直接的な影響を及ぼすので、教育長の大きな関心事にならざるをえない」として「来る9月7日、仁川で開かれる16市・道教育長協議会でこの案件を議論する計画」と話した。

今回の修能改編案で探求領域の比重が減り、国・英・数 以外科目の‘教室崩壊’現象が加速化し、文学・歴史・哲学などの人文教育が学生たちに敬遠されるのではないかという憂慮も大きくなっている。

大韓地理学会は去る23日、修能改編案の是正を要求する声明書を教育科学技術部に送った。大韓地理学会イ・チョルウ副会長(慶北大教授)は 「改編案によれば1科目だけ勉強すれば修能を受けることができる‘韓国史’‘経済’科目と異なり、‘地理’‘一般社会’‘世界史’‘倫理’科目は2科目以上を勉強しなければならず社会探求科目が学生たちに無視されるだろう」と憂慮した。

韓国歴史研究会など歴史学界も25日、全国歴史教師の集いなどと会議を開き、問題点を指摘していた。韓国歴史研究会チェ・ウンソク会長(カトリック大教授)は「修能改編案は必須だった歴史科目を選択に変えた2009年改正教育過程とかみ合っている」として「いわゆる‘文・史・哲’と呼ばれる人文教育が疎外される結果を産み、高校教育正常化に相当な逆効果を呼び起こすだろう」と話した。

社会と科学を担当する一線教師たちも修能改編案に反対する共同声明を出すことにした。全国教科集い連合のチン・ヨンヒョ議長(道徳教師)は「一線学校の社会・科学探求領域の教師たちは今後熱心に研究し授業を正しく行えば、学生たちの入試を邪魔する逆説的な状況に置かれることになった」として「国・英・数は基礎道具科目に過ぎず、これらの科目だけを強調すれば学生たちの知的好奇心と探求能力は低下せざるを得ない」と話した。

イ・ジェフン記者 nang@hani.co.kr

原文: 訳J.S