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洛東江 浚渫後 浮遊物質 最高16倍

原文入力:2010-08-03午後10:29:01(1357字)
調査地点 6ヶ所中 4ヶ所 基準値 超過…汚濁防止膜 効果なし

チェ・サンウォン記者

←泥水に変わった洛東江  4大河川事業により洛東江本流の浮遊物質濃度が例年より最高16倍も高まったと調査された。堰建設と浚渫により浮遊物質が多くなり泥水に変わった洛東江本流(川の水 左側)とこういう工事がなくきれいな琴湖江(川の水 右側)が大邱市、達城郡で合流する様子。洛東江を守る運動本部

4大河川事業で浚渫工事がが真っ最中の洛東江で浮遊物質(SS)濃度が例年より最高16倍も増えたと調査された。沈砂池と汚濁防止膜など低減対策をたてれば浚渫をしても悪影響が殆どないと言っていた政府の環境影響評価結果は事実と符合しなかったことが明らかになった。

調査結果によれば、洛東江本流5ヶ測定地点の去る5月の浮遊物質濃度は慶北星州大橋 110.7, 高霊 99.6, 慶南南支 89.7, 三浪津 49.1, 勿禁 31.2㎎/lと現れ、勿禁を除く残り4ヶ所が環境影響評価協議基準を超過し、浚渫工事が集中した洛東江上流に行くほど浮遊物質濃度が高い値で測定された。この5ヶ所の5月の浮遊物質濃度は2007~2009年の3年間ただの一度も環境影響評価協議基準を越えたことはなかった。特に2008年5月に6.9㎎/lに過ぎなかった星州大橋の浮遊物質濃度は16倍以上に高まったと調査された。

<洛東江再生事業 1圏域環境影響評価書>には "浚渫工事時、土砂流出によって取水場に多少の影響を及ぼすと予想されるが、沈砂池および汚濁防止膜などの低減対策樹立により、その影響を最小化できると判断される" とされている。

反面、洛東江支流の琴湖江で浚渫と関係のない江倉橋地点の浮遊物質濃度は27.4㎎/lで、以前の2倍程度に高まったが、環境影響評価協議基準以下で洛東江本流にある5ヶ測定地点よりは低かった。

洛東江を守る運動本部は「今回の調査に見るように、汚濁防止膜の浄化効果は殆どないことが明らかになった」として「政府は4大河川浚渫を直ちに中断し環境影響評価をやりなおさなければならない」と主張した。イ・ジュンギョン洛東江を守る釜山本部共同執行委員長は 「梅雨期以後、浚渫工事が同時多発的になされれば、4大河川の水質は深刻に悪化すると予想される」と話した。

これに対し洛東江流域環境庁は「去る5月、洛東江の浮遊物質濃度が例年より高かったのは高霊郡一帯で骨材を採取したことに伴う一時的現象と思われる」とし「4大河川事業とは関係がない」と明らかにした。昌原/チェ・サンウォン記者 csw@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/433413.html 訳J.S