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国防部‘天安艦時計’はその日の夜 別に回った

https://www.hani.co.kr/arti/ISSUE/72/432658.html

原文入力:2010-07-29午後05:58:03(1954字)
KNTDS,TOD,CCTV時刻、実際の時間と全て異なる
遺族 "天安艦内部の時計は全て9時21分58秒ぐらいで止まっていた"
前職海軍将校 "時間一致させるのは軍作戦の基本"

イ・チュンシン記者

国防部の時計は別に回る。海軍戦術指揮統制システム(KNTDS),天安艦に設置された閉回路TV(CCTV),天安艦を撮影した熱像監視装備(TOD)の時間が皆それぞれだ。民・軍合同調査団(合調団)が明らかにした天安艦事故時刻は3月26日夜9時21分58秒だ。これと比較してみる時、これらの機器にある時計は実際時間と1分40秒から多くて3分50秒程度の違いが生じている。

天安艦にはCCTVが計11台あった。合調団が復旧した6台は全て実際の時刻とほとんど同じ誤差を示している。ロシア調査団は天安艦内部のCCTVの最後の撮影時刻が3月26日夜9時17分3秒だと明らかにした。民軍合同調査団が発表した天安艦事故時刻である21時21分58秒と事件当日に艦船(天安艦)内の電流が切れ最後に撮影された動画の撮影時間である21時17分3秒との間には正確に4分55秒の差異が生じている。これは合調団が発表した時刻より少なくとも4~5分ほど前に不可抗力的な状況が発生しえたという事実を意味する。

これに対し国防部は「CCTVカメラ設置時点にで時刻を入力した後、調整しなかったために実際時刻とは誤差がある」と解明した。また 「CCTV時刻は実際時刻より3分47~50秒の差がある」として「当時、不必要な誤解を呼び起こしかねないためこうした事実を公開しなかった」と説明した。

これに対しCCTV業者役員は「軍に納品するCCTVは高性能装備で、1千台の中で1~2台程度だけ時間誤差がある」と指摘した。天安艦CCTVは昨年9月に設置された新製品だ。この役員は「設置されて1年未満なら、せいぜい1分程度の誤差があるだろう」と話した。精密さを生命とする軍納品設備であり、設置されて10ヶ月しか経っていない点を考慮すれば国防部の説明は納得しにくいわけだ。

チェ・ウォンイル艦長とパク・ヨンス大尉が話した時刻も各々違っていた。チェ・ウォンイル艦長は事故翌日の27日当時、事故時刻を21時25分と記憶すると話し4月7日の生存将兵記者会見では21時23分だと言葉を変えた。チェ艦長は3月27日、事故瞬間について「26日午後9時25分くらいに‘バン’という爆発音が聞こえた後、船体が右側に直角に傾き、以後 発電・通信などすべての交信手段が途絶えた」と説明した。

だが、記者会見で「25分だと話したのは当時、机上に座りコンピュータ資料検索中に右側画面モニターで23分であることを確認した」と述べた。引き続き「航海中には毎時間2回気象報告を艦隊にすることになっていて。定時と30分だが5分~6分前にすることになっている。私がみた時刻、気象報告情況で25分だと話した」と付け加えた。また 「その翌日、失踪者状況など指揮補佐をしたが後ほど情況、地質研究所、衛星送信が切れた状況などを調べると22分だったようだ」と話した。それと共に「コンピュータ上の誤差」と答えた。

作戦官パク・ヨンス大尉は「合調団で22分と発表されたが、私が最後に目で確認した時刻は艦橋の当直士官が確認できるコンピュータ モニターで午後21時24分だった」と話した。ところが国防部はKNTDSから天安艦信号が消えた時刻は21時21分58秒だと明らかにした。2人の言葉通りならばKNTDSは実際の時刻より2分ほど早いわけだ。

国防部で公開した熱像監視装備(TOD)映像画面に出てくる時刻も実際時刻より1分40秒ほど遅い。時間が合わないという指摘が出るや合調団はTOD時刻が誤っていると解明した。初めは2分40秒ほどの差異が生じていると言い、4月7日には1分40秒の違いが生じていると言葉を変えた。
これに対し前職海軍将校は「軍隊で最も基礎的なものが作戦中には時間をシンクロ(一致)させることなのに、どうして該当機器ごとに時間設定が異なるのか理解に苦しむ」という指摘をした。

このように海軍で言う時間は機械ごと人ごとに別々だ。だが、天安艦内部を参観した遺族たちは「天安艦内部にある時計は全て同じように9時21分58秒ぐらいで止まっていた」と伝えた。違っておかしな時間がある反面、全く同じでおかしな時間もある。 イ・チュンシン記者 cslee@hani.co.kr

原文: 訳J.S