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[このひと] 平和を望むママと息子の歴史散歩

原文入力:2010-07-22午後09:23:48(1301字)
朝鮮人 強制動員現場など訪問
"学校授業資料に活用する"

キル・ユンヒョン記者

←クォン・ヘスン(47),ムン・ハラム(15)

‘庚戌国恥100年 日本紀行’へ行くクォン・ヘスン氏,ムン・ハラム君
"私が先にママにねだりました。行ってみたくて。" (笑)

"今年が国恥100年でしょう。子供に特別な経験になると思い、悩んだ末に許しました。"

21日に会ったクォン・ヘスン(47・前),ムン・ハラム(15・後)母子は来月6日から始まる靖国反対共同行動 韓国委員会と<ハンギョレ>の‘庚戌国恥100年-韓・日の平和を開く歴史紀行’を指折り数えている。お母さんのクォン氏は小学校6学年担任を受け持っている‘ベテラン’教師、息子ムン君は歴史に関心の高い中3生だ。

クォン氏母子は先月27日<ハンギョレ> 2面に載せられた‘お知らせ’で歴史紀行案内を見て参加したいと考えた。しかし決定は容易でなかった。"ハラムが普段から東北工程や対日過去史問題などに関心が強かったですね。あまりそういう面だけに関心を持てば勉強の邪魔にならないかと思う心配もあったんですが、一緒により多くのものを見て感じて見ようと結論を下しましたよ。"

2人は8月6日の船便で釜山を発ち11泊12日間、日本各地に散在する朝鮮人強制動員被害現場と平和・追悼施設を見て回る予定だ。日程の中には、在日同胞たちの集団居住地である大阪の鶴橋、京都のウトロ、朝鮮人のアイデンティティを守る砦である朝鮮学校訪問も予定されている。14日には東京に移動し、靖国神社を見て回り、夕方は日本の市民団体関係者たちと共に靖国反対共同行動にも参加することになる。

事実、クォン氏の父親は大阪で生まれた。祖父が日本に移住し、そちらで父親が生まれたのだ。クォン氏の父親は「日本人たちが私達を‘朝鮮人’とからかったりもしたが、良い小学校の先生に会い、特別に差別を受けた記憶はない」という話をしばしばしてくれた。クォン氏は「平凡な日本の人々と日本が韓国を侵略する当時に両国が置かれた政治的な状況は区別してみなければならない」と話した。ムン君も「日本の保守勢力の中には、日本の植民支配が‘韓国に役に立った’と話す人々もいるが、そのような人もいれば、そうではない人もいるようだ」として「皆が悪いと考えはしない」と話した。

クォン氏は今回の紀行で見て感じた点などを2学期授業に反映する方法を考えている。「6学年1学期の社会は韓国史です。一学期間、授業を進めながら子供たちに‘今年が韓国が日本に強制併合され100年をむかえる年だ。そのような歴史的事実は知って生きよう’と話しましたよ。」 ムン君も「本でだけ見た所を実際に訪問できて期待が大きい」として喜んでいた。

文・写真/キル・ユンヒョン記者 charisma@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/431672.html 訳J.S