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韓国初の民間宇宙ロケット、30秒で終わった挑戦…「地上の安全区域に落下」

登録:2025-12-23 22:45 修正:2025-12-24 07:16
離陸1分後に大きな炎 
イノスペース「原因確認中」
離陸から1分10秒後、爆発とみられる炎に包まれたハンビッ-ナノ=ウェブ放送より//ハンギョレ新聞社

 韓国の宇宙ロケット開発企業「イノスペース」は23日、独自開発した宇宙ロケットの初の商業打ち上げをおこなったが、失敗に終わった。

 イノスペースは23日午前10時13分、赤道近くに位置するブラジルのアルカンタラ宇宙センターから、小型宇宙ロケット「ハンビッ-ナノ」を打ち上げた。ロケットは打ち上げ直後、順調に高度を上げているように思われたものの、離陸から30秒後に機体の異常が感知された。イノスペースは「それを受け、ロケットを地上の安全区域内に落下させた。ロケットは安全が確保された区域内の地面と衝突したため、人命などの被害の兆候はない」と語った。

 生中継の画面には、離陸から1分10秒あまりして大きな炎がとらえられた。イノスペースは「ブラジル空軍と国際基準に従い、設計した安全手続きに沿って任務を終了した」として、「原因は確認中で、飛行中に確保したデータの分析結果は後に共有する」と語った。

 「スペースワード」と命名された今回の打ち上げは、ブラジルの衛星4基とインドの衛星1基を高度300キロの軌道に乗せることが目標だった。ロケットにはそのほかにも、3台の実験用装置と酒類総合企業ブルグルのブランディングモデル(空のアルミ缶)1種も積まれていた。搭載物の総重量は18キロ。

23日午前10時13分(韓国時間)、ブラジルのアルカンタラ宇宙センターから、イノスペースの小型宇宙ロケット「ハンビッ-ナノ」が離陸している=ウェブ放送より//ハンギョレ新聞社

 今回の打ち上げは最後まで難航した。ハンビッ-ナノは当初、11月22日に打ち上げられる予定だったが、打ち上げ台の地上システムの異常信号、1段目の酸化剤供給系統の冷却装置の異常、2段目の液体メタンのタンク充填バルブの問題などが相次ぎ、3回にわたって打ち上げが延期された。ブラジル空軍に認められた今回の打ち上げ可能期間は16~22日(現地時間基準)だったため、この日が最後のチャンスだった。この日も悪天候のため、打ち上げ時間が1度延期された。

 ハンビッ-ナノは高さ21.8メートル、直径1.4メートルの2段ロケット体で、最大90キロの搭載物を高度500キロの太陽同期軌道(SSO)に乗せることができる。1段目は推力25トン級のハイブリッドエンジン1台、2段目は推力3トン級のエンジン1台で構成されている。2段目は、打ち上げ任務の特性によってハイブリッドエンジンかメタンエンジンを選択して使用する。

 アルカンタラ宇宙センターは赤道に最も近い打ち上げ場で、同センターから軌道ロケットが打ち上げられるのは1999年以来26年ぶり。赤道に非常に近いため地球の自転速度を最大限に活用でき、ロケット燃料を節約できるという長所がある。イノスペースは2023年に、同センターからの15トン級ロケット「ハンビッ-TLV」の準軌道打ち上げ実験に成功している。

クァク・ノピル先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/science/technology/1236105.html韓国語原文入力:2025-12-23 12:24
訳D.K

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