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李大統領、30日に石破首相と3度目の会談…「日本の次期首相に送るシグナル」

登録:2025-09-30 06:37 修正:2025-09-30 07:13
李在明大統領と石破茂首相が8月23日、東京の首相官邸で少人数会合の前に記念撮影を行っている=大統領室提供//ハンギョレ新聞社

 李在明(イ・ジェミョン)大統領が30日、釜山(プサン)で日本の石破茂首相に会い、3度目の韓日首脳会談を行う。石破首相は退任を控えた状況だが、日本の次期政権に進展した韓日関係を継承すべきというメッセージを明確にするのが狙いとみられる。

 ウィ・ソンラク国家安保室長は29日、記者懇談会で、3度目の韓日首脳会談について「李大統領の8月の日本訪問に対する石破首相の答礼訪問が1カ月ぶりに再開されたことで、シャトル外交の復元が定着した」と述べた。石破首相の今回の訪問は実務訪問の性格を帯びているが、政府は歓迎行事・親交行事などを通じてそれ以上にもてなす計画だ。ウィ室長は「8月の首脳会談の主な後続措置を点検し、履行を加速化する契機になるだろう」とし、「日本政界の重鎮である石破首相が、退任後も引き続き韓日関係の発展と成長のために積極的な役割を果たすことを合意する会談でもある」と述べた。

 石破首相は来月退任を控えているが、今回の訪韓は「日本の次期政権に向けた強力なシグナルになるだろう」というのが、専門家たちの共通の見解だ。国民大学日本学科のイ・ウォンドク教授は、「まず、李大統領が就任半年も経たないうちに3度も日本の首相に会い、韓日関係の発展の持続可能性を確認するという意味がある。それに劣らず、日本の次期政権に対して、韓日関係の発展は重要であるため(この流れを)継承すべきだというシグナルを送る意味も強い」と語った。実際、韓日首脳会談以後、次期自民党総裁として取りざたされている候補の中で、小泉進次郎農林水産相だけでなく、右翼色の強い高市早苗前経済安全保障担当相も「韓日関係を発展させる」というメッセージを出している。

 米国が関税を前面に押し出した覇権的行動を見せている中、韓日首脳が遠回しにでも「韓中日協力」に対するメッセージを発する必要があるという指摘もある。慶南大学極東問題研究所のチョ・ジング教授は「米中の争いが激しくなる状況で最悪の状況を防げるよう、韓米日協力も重要だが韓中日協力も重要だというメッセージを発しながら、二つの車輪が(同時に)転がるようにしなければならない」と指摘した。韓中日首脳は年次3者会談を行う予定だが、今年ホスト国である日本を中心に、年末頃に会議が開かれる可能性があるとみられている。

 一方、両国首脳は前回の会談の際、少子高齢化、地方消滅などの問題に共同対応するための協議体を設けることで合意したが、今回の会談で具体的な合意文を出す可能性がある。さらに、グローバルな課題解決のための外交・国防閣僚級会議を発足させるレベルの合意を出した場合、これもまた両国関係の格上げの尺度になるという見通しもある。

オム・ジウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/1221342.html韓国語原文入力:2025-09-29 19:59
訳H.J

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