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李大統領「外国軍なしに自主国防は不可能という考えは屈従的な思考」

登録:2025-09-21 23:35 修正:2025-09-22 07:51
李在明大統領が20日、釜山市海雲台区の「映画の殿堂」で釜山国際映画祭の公式上映作『劇場の時間』の鑑賞前に観客に手を振っている/聯合ニュース

 李在明(イ・ジェミョン)大統領は21日、「重要なのは、(強い)軍事力と国防力、国力を持っているのに外国の軍隊なしには自主国防は不可能だと考える一部の屈従的な思考」だと述べた。

 李大統領はこの日、フェイスブックに「経済力・文化力を含む統合国力を高め、国防費を増やし、士気の高いスマートな強軍に再編し、防衛産業を力強く育成し、安全保障と外交の強化で多国間安全保障の協力体系を確保し、二度と侵略を受けない国、依存しない国を築かなければならない」としたうえで、このように述べた。

 最近、韓米同盟の現代化を通じて、在韓米軍の役割が変化する可能性があり、韓国の国防力が弱まりかねないという指摘が出ていることについて、李大統領が直接答えたと読み取れる。李大統領はこの日、フェイスブックへの投稿で「2040年、韓国軍27万 vs 北朝鮮軍113万…人口の崖で崩壊する兵力」と題する記事のリンクをシェアした。

 李大統領は「感知・判断・照準・射撃を自由に遂行するAI(人工知能)戦闘ロボット、自律型ドローン、超精密な攻撃防御ミサイルシステムを備えた50人であれば、100人はおろか数千・数万の敵にも十分に抗しうる」として、「大韓民国の軍隊は、徴兵兵力数に依存する人海戦術型の過去の軍隊ではなく、有人と無人の複合システムで武装した有能かつ専門化したスマートな精鋭強軍に再編しなければならない」と強調した。

 さらに、「国軍は北朝鮮に比べ常備兵力は少ないが、兵役を終えた後も訓練を継続しており、即時戦闘投入可能な予備兵力は260万」だとして、「韓国は年間の国防費は北朝鮮の国内総生産の約1.4倍で、世界第5位の軍事力を誇り、経済力では北朝鮮の数十倍に達し、人口は2倍を上回る」と述べた。続けて、「人口問題は深刻で、当面は兵力資源が不足するのは事実だが、常備兵力の絶対数の比較だけで韓国の国防力を心配する必要はない」と述べた。

 また「低成長と極端な二極化が深刻化するなか、いまや全世界が葛藤と対立を超えて、対決と大規模な武力衝突に向かっている」として、「強力かつ自律的な自主国防が、現時点の韓国における最も重要な課題だ」と述べた。特に李大統領は、「『トンビョル』(「大便」と「星」を合成した俗語で、無能なのに地位だけ高い軍人を指す)という過激な表現まで使って『国防費をこんなに多く使う国で、外国の軍隊なしには国防ができない』という認識を叱責した盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が思い出される」と述べ、かつて盧元大統領が2006年の民主平和統一諮問会議で行った演説に言及した。

 当時、盧元大統領は「自分たちの国の軍隊の作戦統制さえ一つもまともにできない軍隊を作っておいて、『私は国防長官だ』『私は参謀総長だ』といって(軍での階級を表す)星を付けてふんぞり返っていたんですか。それで、戦時作戦統制権を取り戻してはならないといってぞろぞろ集まって、声明を出して…職務放棄ではないですか。恥を知りなさい」と述べた。

シン・ヒョンチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/1219831.html韓国語原文入力:2025-09-21 20:58
訳M.S

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