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サムスンのイ・ジェヨン会長の長男、米国籍放棄して海軍将校として入隊へ

登録:2025-09-10 23:50 修正:2025-09-11 08:31
2000年に米国で生まれた「先天的複数国籍」 
市民権を放棄し「39カ月の軍生活」選択
サムスン電子のイ・ジェヨン会長(写真)の長男、ジホさん(25)が今月、将校として海軍に入隊する=共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 サムスン電子のイ・ジェヨン会長の長男、ジホさん(25)が今月、将校として海軍に入隊する。イ会長は2020年に「4世継承はない」と宣言している。

 10日のサムスングループなどの話によると、ジホさんは今月15日、第139期海軍学士士官候補生として入隊する予定。ジホさんは2000年に米国で生まれ、韓国と米国の国籍(市民権)を同時に保有する「先天的複数国籍者」だ。母親はイ会長と2009年に離婚した大象グループのイム・セリョン副会長。ジホさんは米国のコロンビア大学を卒業したという。

 現行憲法、兵役法、国籍法によると、先天的複数国籍者は満18歳の3月までに国籍離脱を申告せず、韓国国籍を保有していると、韓国国民として兵役義務が生じる。違反すれば兵役法違反で処罰対象となる。

 サムスンの説明によると、ジホさんは鎮海(チンへ)の海軍士官学校で11週間にわたって制式、戦闘技術、基本素養などの教育訓練を受け、12月1日に海軍少尉に任官する予定。訓練期間および任官後の義務服務期間(36カ月)を合わせた軍生活の期間は39カ月。これは海軍の現役兵の服務期間(訓練期間を含めて20カ月)の2倍ほどだとサムスンは説明した。

 ジホさんの職務や服務部隊などは教育訓練の成績、軍特技(兵科)ごとの人材の需要などが考慮され、任官時に決定される予定だ。ジホさんは米国の市民権も放棄することを決めている。先天的複数国籍者は軍務の終了後、米国国籍を放棄するか、または韓国内で米国国籍を行使しないことを書面で約束する「外国国籍不行使誓約」を行えば、複数国籍を維持することができる。しかし、米国国籍を完全に放棄するということだ。

 サムスンは「先天的複数国籍者は、韓国国籍を捨てて兵役を免除されるのが一般的」だとし、「ジホさんは大韓民国として領海を守る海軍将校の道を歩むことを決めた」と説明した。ジホさんの除隊後については言及されていない。

 イ会長本人は、徴兵再検査で椎間板ヘルニアと診断され、5級兵役免除判定を受けている。イ会長は、イム副会長との間に長男のジホさんと娘のウォンジュさん(21)をもうけている。ウォンジュさんは米国で学業中だという。

 イ会長は、2020年5月6日に国政壟断事件やグループ継承問題などと関連し、サムスン電子の瑞草(ソチョ)社屋で国民に向けて謝罪文を発表した際に、「私の子どもたちには会社の経営権を譲らないつもり」と表明している。

パク・チョンオ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1217950.html韓国語原文入力:2025-09-10 14:58
訳D.K

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