猛暑の中、慶尚北道亀尾(クミ)のある工事現場で、20代の移住労働者が死亡した。熱中症が原因とみられる。
8日、大邱雇用労働庁亀尾支庁などによると、7日午後5時38分頃、慶尚北道亀尾市山東邑(サンドンウプ)のあるマンションの工事現場で、下請け業者所属のベトナム国籍の日雇い労働者Aさん(23)が地下1階で座ったまま倒れて死亡しているのを同僚が発見し、119に通報した。死亡した労働者の体温は40.2度だった。
この日初出勤したAさんは、同僚たちに「トイレに行ってくる」と言って、持ち場を離れた。午後4時の作業終了後にもAさんが姿を現さず、同僚たちが探しに出たという。
当局は、Aさんの死亡原因を熱中症と推定している。亀尾市では先月29日から猛暑警報が下された状態であり、Aさんが死亡した7日の昼の最高気温は37.2度だった。
大邱(テグ)雇用労働庁は死亡者が出た工事現場に全面作業中止命令を下した。また、安全規則を守ったかなど、産業安全保健法と重大災害法違反の有無を調査する予定だ。該当の現場は工事金額50億ウォン(約5億3千万円)以上であることから重大災害法の適用対象となる。亀尾支庁の関係者は「現在、正確な死因は調査中であり、安全規則違反の有無などを綿密に調査する予定」と述べた。
警察は死亡した労働者の正確な死亡原因を調査するために解剖を行う予定。Aさんの基礎疾患の有無なども調査する。