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韓国空軍攻撃機、操縦士ミスで実弾・機関銃「投下」…全機種で飛行中断

登録:2025-04-21 05:47 修正:2025-04-21 08:07
3日目も燃料タンクなどの落下物を捜索 
22日までは教育、機器の安全確認
KA-1空中管制攻撃機=空軍本部のウェブサイトより//ハンギョレ新聞社

 空軍の空中管制攻撃機の操縦士が、訓練中にボタン操作を誤り、機関銃、実弾、燃料タンクが山に落下した。先月6日には、空軍の戦闘機KF16の操縦士が、爆弾を投下する標的座標を間違って入力し、初の「民家誤爆事故」が発生したのに続き、わずか40日ほどでとんでもない事故がまた発生した。

 18日午後8時22分ごろ、江原道原州(ウォンジュ)の空軍第8戦闘飛行団に所属の空中管制攻撃機「KA-1」が、夜間模擬射撃訓練の実施中、江原道平昌(ピョンチャン)上空から機関銃を固定させる装置である機銃ポッド2個と、空(から)の外付け燃料タンク2個を落下させた。KA-1は空軍の基本訓練機のKT-1を基本形状として開発した戦術統制機だが、高速艇に乗って西海に浸透する北朝鮮の特殊部隊に対応するために、2.75インチロケットと機関銃を搭載している。

 空軍事故調査委員会は、事故を起こした攻撃機の操縦士から「操作ボタンを誤って押した」という陳述を確保し、正確な事故原因を調査する方針だ。その際、操作ミスによって機銃ポッドに内蔵された機関銃と12.7ミリ実弾計500発も同時に落下した。機関銃などは山岳地帯に落下したため、民間への被害は発生しなかった。

 空軍は19日、江原道寧越郡(ヨンウォルグン)の山岳地帯で機銃ポッドと実弾を回収し、燃料タンクと残りの実弾約10発の捜索を続けている。また、事故後に監視偵察戦力などの必須の非常待機戦力を除き、22日午前まで全機種の飛行を停止させた。空軍関係者は「類似の事故が発生しないよう、事故事例教育を実施し、繰り返される事故に対して気を引き締め直すために『飛行安全決起大会』を開き、航空機の機器と装備の安全も再確認し、22日午後から飛行を再開する」と述べた。

クォン・ヒョクチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/1193314.html韓国語原文入力:2025-04-20 19:53
訳M.S

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