韓国の最大野党「共に民主党」のイ・ジェミョン代表が9日、党代表から退き、6月3日に行われる大統領選挙への出馬の意思を表明した。イ前代表は10日にドキュメンタリー形式の動画を通じて出馬を宣言した後、11日に国会でビジョン発表会を行う予定だ。
イ前代表はこの日国会で最後に最高委員会議を主宰し、「3年間、党代表としてそれなりに成果をあげながら在任できたことをありがたく思っている。国民が過去の逆境を乗り越えた偉大なDNAを発揮し、早いうちに今の困難に打ち勝つことを願うとともに、私もその道のりを共にする」と述べた。
イ前代表は、2022年3月の大統領選で0.73ポイント差で敗北した後、同年8月に民主党代表職を引き受け、昨年8月に再任し計2年8カ月間にわたり民主党の司令塔を務めた。その間「党員中心」で民主党構造を再編し、凶器テロとハンガーストライキ、検察の全面的捜査、第22代総選挙の圧勝と12・3内乱、現職大統領の罷免などを経験してきた。
イ前代表の辞任に伴い、民主党は同日、大統領選候補の党内選挙を管理する党選挙管理委員会と、大統領選特別党規委員会を設置し、早期大統領選体制に入った。選管委員長は当選4回のパク・ポムゲ議員が、大統領選特別党規委員長は当選4回のイ・チュンソク議員が務める。党代表は党憲・党規によりパク・チャンデ院内代表が代行する。