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罷免された尹錫悦前大統領、謝罪も承服もなし…「与党、大統領選で必ず勝利を」

登録:2025-04-05 09:47 修正:2025-04-05 11:59
尹錫悦大統領が昨年12月3日、ソウル市龍山の大統領室で、キルギス共和国との共同声明に署名した後、席を立っている=キム・テヒョン記者//ハンギョレ新聞社

 4日に大統領職を罷免された尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領が「皆さんの期待に応えられず、非常に残念で申し訳ない」と述べた。憲法裁の決定に対する承服はなく、「12・3内乱事態」に対する反省も謝罪もなかった。

 尹前大統領はこの日、法律代理人団を通じて配布した立場表明文で、「愛する国民の皆様、これまで大韓民国のために働くことができて非常に光栄でした」としたうえで、「力量不足の私を支持して応援してくださった皆様に、深く感謝申し上げる」と述べた。「愛する大韓民国と国民の皆様のために、常に祈っている」とも述べた。空白を除いて123字の立場表明文は、憲法裁の決定の2時間30分後に出された。

4日午前、憲法裁による尹錫悦大統領弾劾訴追の容認後、ソウル市龍山区の大統領室庁舎に揚げられていた「鳳凰旗」を大統領室の関係者たちが下げている=大統領室記者団//ハンギョレ新聞社

 罷免直後に出された最初のメッセージだが、尹前大統領は罷免には言及しなかった。露骨に不服従を宣言してはいないが、承服したり受け入れたりするという内容もなかった。憲法裁が12・3非常戒厳宣言を重大な法律違反行為だと判断し、「主権者である国民の信任を大きく裏切った」と断じたが、尹前大統領は謝罪も反省もしなかった。自身を支持した人たちに限定した「感謝」だけが目につく。

 この日午後、ソウル市漢南洞(ハンナムドン)にある大統領官邸を訪問した与党「国民の力」のクォン・ヨンセ非常対策委員長やクォン・ソンドン院内代表らには、「最善を尽くしてくれた党と指導部に感謝する」としたうえで、「時間が限られているため、党を中心に大統領選の準備を順調に進め、必ず勝つことを祈る」という意向を伝えた。早期大統領選を行うことになった原因が自身にあるのにもかかわらず、「政権維持」を注文し、「弾劾棄却・却下」を主張して自身をかばった党指導部を称賛したのだ。

 尹前大統領の法律代理人団は、憲法裁の決定に遺憾を表明した。ユン・ガプクン弁護士は、憲法裁の宣告直後に取材団の取材を受け、「弾劾審判は準備期日から進行過程自体が適法な手続きを守らず、不公正に進められたが、結果に至るまで法理的に納得できない決定」だと主張した。また、ユン弁護士は「完全に政治的な決定であり残念だ」としたうえで、「大韓民国と国民に(宣告結果が)どのように作用するのか、本当に惨憺たる思いであり心配だ」と述べた。公式の反応を示さなかった大統領室では、チョン・ジンソク秘書室長ら首席秘書官級以上の上層部15人がハン・ドクス大統領権限代行首相に一斉に辞意を表明したが、ハン権限代行はすべて差し戻した。

 尹前大統領と代理人団のこのような態度から、野党では、尹前大統領が内乱事態で結集した岩盤支持層を活用し、政治的影響力を維持しようとするのではないかという疑問が出ている。最大野党「共に民主党」のキム・ソンフェ報道担当は「国政破綻と憲政秩序蹂躪(じゅうりん)に対する謝罪も反省も、一言もなかった」として、「ひたすら岩盤支持層を感情的に刺激し、今でも本人が政局を主導できるという妄想を示した」と指摘した。さらに、「真摯な反省と謝罪が先」だとして、「国民の前で自身の罪を告白し、裁判所で内乱首謀の罰を謙虚に受け入れることだけが、尹錫悦が大韓民国にすべき最小限の道理」だと述べた。朴槿恵(パク・クネ)元大統領は2017年3月、罷免の2日後に「このすべての結果については私が負っていく」としながらも、「時間は要するだろうが、真実は必ず明らかになると信じている」と述べ、憲法裁の決定に承服せず、物議を醸した。

イ・スンジュン記者、ペ・ジヒョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1190812.html韓国語原文入力:2025-04-05 08:34
訳M.S

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