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野党議員「尹大統領、最終弁論で任期短縮と挙国内閣を主張の可能性」

登録:2025-02-24 09:52 修正:2025-02-24 10:01
25日、憲法裁弾劾審判で最終弁論
20日午後、ソウル鍾路区の憲法裁判所の大審判廷で、尹錫悦大統領の弾劾審判第10回弁論が行われている。尹大統領が弁護人と話し合っている=写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が25日の憲法裁判所での弾劾審判の最終弁論で、挙国内閣や任期短縮などを主張する可能性があるという見通しが示された。

 国会弾劾訴追委員団に所属する祖国革新党のパク・ウンジョン議員は22日、JTBC「ニュースルーム」に出演し、尹大統領は最終弁論でこれまでと同様「責任回避」発言を繰り返すとの見通しを示した。非常戒厳宣布の背景の責任を野党に転嫁する一方、下級者に責任をなすりつける態度を繰り返すと考えられるということだ。

 また、裁判所に「弾劾訴追案の棄却」を要請しつつ、「国政運営については、挙国内閣や任期の短縮などを語るのではないかと予想される」ともパク議員は語った。尹大統領が大統領職への復帰のために、自分の進退についての立場を表明する可能性があるということだ。

 パク議員は、尹大統領に対抗する国会側の最終弁論戦略も語った。パク議員は「尹大統領に直接指示された証人たちが全員憲法裁に出廷して証言をきちんと行い、その捜査記録が確保されたので、(容疑の)立証には自信がある」とし、「国会側の最終弁論では尹大統領の憲法違反と法律違反を十分に主張する。これまで尹大統領が弄してきた詭弁(きべん)とうそを弾劾する内容を中心に作成し、おそらく最終的に明日(23日)点検するだろう」と述べた。

 一方、パク議員は、尹大統領の弾劾審判の判決は早ければ来月6日にも下される可能性があると主張した。弾劾の争点が簡潔で明白なため、迅速な判決言い渡しが可能だというのだ。憲法裁は25日の最終弁論を最後に弁論手続きを終結し、評議および判決文の作成手続きに入る。弁論終結後、評議および判決文の作成には通常10日ほどかかることを考えると、3月第1週か第2週に判決が下される可能性が高い。盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領は弁論終結の14日後、朴槿恵(パク・クネ)元大統領は11日後に弾劾審判の判決が下されている。

 パク議員は「盧元大統領は棄却判決だったため、より熟議が必要だったとすれば、今回は弾劾認容が予想される事件であるため、(早期に)判決が出ることもありうると思う」として、「できれば憲法裁で評議が完了し次第、早期に判決を下してはどうかと思う」と述べた。

シム・ウサム記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1183782.html韓国語原文入力:2025-02-23 16:27
訳D.K

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