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韓国統一部「北朝鮮、金剛山の離散家族面会所を撤去」

登録:2025-02-14 00:28 修正:2025-02-14 09:02
金剛山の離散家族面会所=統一部提供//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮当局が金剛山(クムガンサン)の離散家族面会所を撤去していることを、13日に統一部が確認した。

 統一部はこの日発表した「報道官声明」で、「南北が合意して設置した金剛山の離散家族面会所を、北朝鮮が一方的に撤去していることに対し、強い遺憾の意を表明する」として、「撤去行為を直ちに中止することを厳重に求める」と述べた。さらに「金剛山の離散家族面会所の撤去は離散家族の願いを踏みにじる反人道主義的な行為であり、韓国の国有財産に対する重大な侵害行為」だとし、「政府は(損害賠償訴訟などの)関連する法的措置、国際社会との協力など、必要な措置を検討していく」と付け加えた。

 金剛山の離散家族面会所は、南北協力基金が550億ウォンをかけ、金剛山観光特区内の5万平方メートル(約1万5千坪)の敷地に建設した、イベント会場と206室の客室を備えた地上12階(地下1階)の建物で、2008年7月に完成した。同年7月11日に起きた観光客射殺事件で金剛山観光事業が中断された影響で、正式な開所式は行われていない。それでも2009年9月から2018年8月の間に5回にわたって南北の離散家族の再会行事が行われた、人道主義と和解の象徴的空間だ。

 北朝鮮による離散家族面会所の撤去作業は、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記兼国務委員長の「北南関係は最も敵対的な二国間関係」だとする南北分離宣言の後続措置の一環であり、2022年から北朝鮮当局が続けてきた金剛山観光特区内の韓国側施設の撤去作業の延長線上にあるとみられる。

イ・ジェフン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/1182278.html韓国語原文入力:2025-02-13 15:39
訳D.K

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