「フリー(free)・フリー・パレスチナ。ハンズオフ(hands off・手を出すな)レバノン」
ガザ戦争勃発1年を翌日に控えた6日、ソウル鍾路区(チョンノグ)の鐘閣(チョンガク)駅周辺に韓国の市民約2千人(主催側推算)が集まり、戦争反対のスローガンを叫びながらイスラエルを糾弾した。
韓国に滞在しているパレスチナ人とアラブ人、40余りの市民社会団体が立ち上げた「パレスチナ人と連帯する人々」はこの日午後2時から主催した「ガザ虐殺1年10・6国際行動の日」集会を開いた。パレスチナの国旗を振りながら集まった人々は「イスラエルはガザ虐殺を直ちに止めろ」、「パレスチナ人たちと連帯を」などと書かれたプラカードを掲げた。
彼らはこの日発表した決議文で「イスラエルはパレスチナの建物を破壊することはできても、解放に向けた抵抗と意志を挫くことはできず、今はレバノンでもイスラエルに対抗した抵抗が起きている」とし、「イスラエルと戦争犯罪を助ける政府に抗議し、抵抗と連帯の声を結集するために全力を尽くす」と述べた。
集会では「1年余りの間に4万人を越えるパレスチナ人が命を失った」とし、イスラエルの空爆に対し沈黙を守る国際社会を批判する声があがった。発言者として立ったガザ地区出身のパレスチナ人、マルヤムさんは「ガザでのジェノサイド(集団虐殺)が世界主要国の恐ろしい沈黙と共謀の中で1年も続くとは想像もできなかった」とし、「罪のない命の尊厳に対する観念さえなかった野蛮の時代に戻ったようだ」と語った。戦争拡散反対に協力してほしいという訴えも続いた。レバノン人のラニヤ・ハフェズさんは「韓国でこのようにデモを行っているという事実が、今レバノン現地に住む私の家族と友人たちにとっては大きな意味がある」としたうえで、「私たちのこの闘いが植民地主義と帝国主義、不正義と搾取に対抗した闘争という点を周辺に広く知らせてほしい」と話した。同日の集会には、様々な国籍の市民が参加し、ともに反戦の意を共にしており、彼らの声は韓国語や英語、インドネシア語などで通訳された。集会に参加した高校教師のチョン・ウォンソクさん(50)はハンギョレに「ガザ戦争で多くの幼い子どもたちが亡くなり、学校が破壊される姿を見てとてもつらかった」とし、「多様な国籍と韓国の大学生たちの参加者も増え続けているが、この運動がこれからも続いて広がってほしい」と語った。