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‘北韓=主敵’再表記 確定…‘戦作権 延期’ 7月 公論化

原文入力:2010-05-25午後10:37:23(1507字)
政府 制裁拡大 加速度
大統領府 "下半期 国防白書出す時 表現する"
‘韓-米長官会議’で戦作権転換延期協議する模様

ファン・ジュンボム記者,クォン・ヒョクチョル記者

←国防長官の手帳に "小規模人質時…大規模人質時…" キム・テヨン国防部長官が25日午前、大統領府で開かれた第3次国家元老諮問会の途中に開いた手帳に書かれたメモ. 開城工業団地で人質発生の時に対処する内容が書いてある。 大統領府カメラマン団

政府が天安艦沈没事件を契機に<2010国防白書>に北韓を主敵として再び表記するという方針を確定したことが25日知らされた。政府はまた、2012年4月に予定された戦時作戦統制権(戦作権)転換を延期する問題を来る7月にソウルで開かれる韓-米外交・国防長官会議(2+2)で本格的に協議する予定だと伝えられた。李明博大統領の‘5・24対北韓制裁措置’発表に続き、残りの敏感な議題らについても速度を出すということだ。

イ大統領はこの日、大統領府で開かれた国民元老会議で「わが軍が去る10年間、主敵概念を確立できなかった」とし 「その間に足もとの威嚇を見過ごし韓半島外側の潜在的脅威にばかり重点を置いてきた」と話したとキム・ウンヘ大統領府報道官が伝えた。キム スポークスマンは 「今年の下半期に発刊される国防白書に主敵概念をどのように確立させるか、実務的に検討されるだろう」と付け加えた。イ大統領はまた「我が国の海軍が大洋海軍を止揚すると言うがそれなら米国や日本が我々の敵という話か」として、海軍のターゲット目標を北韓に明確にしなければならないという意を表明したとある参席者が伝えた。

先立ってイ大統領は去る4日、全軍主要指揮官会議を主宰する席でも「安保対象を不明確にさせた外部環境があり、そこから始まる軍の混乱もあっただろう」と話し、主敵概念を明確にする必要性に遠回し言及した経緯がある。

しかし世界的に国防白書に‘主敵’を明示した国はないばかりか、韓国でも主敵概念は朴正熙・全斗煥・盧泰愚政府時期にもなかった。金泳三政府の時の1994年3月、特使交換のための南北実務会談でパク・ヨンス北側代表の‘ソウル火の海’発言を契機に国内保守層の反発を考慮し1995年の国防白書に "主敵である北韓" という一節を初めて挿入した。だが、盧武鉉政府時期の2004年、盧泰愚政府以前時期と似た水準の "直接的軍事脅威" という表現で北韓を指し示し‘主敵’表記を削除した。今回の復活方針も長期的な安保戦略よりは天安艦沈没にともなう国内保守世論を意識した側面が大きいと見られる。

政府核心当局者は戦作権転換延期問題と関連し「韓国と米国の関連長官たちの協議が先行しなければならない」とし「7月以後に公論化されるだろう」と話した。これと関連して、イ大統領とバラク・オバマ米国大統領は去る18日 電話通話で「韓国の安保を強固にするための努力の一環として両国外交・国防長官会議(2+2)を7月22日にソウルで開催する」と合意した経緯がある。この当局者は「6月下旬 カナダ主要20ヶ国(G20)首脳会議を契機に開く韓-米首脳会談の時に戦作権問題を議題とする計画はないと理解している」と話した。

ファン・ジュンボム、クォン・ヒョクチョル記者 jaybee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/422467.html 訳J.S