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C上等兵の大隊長が精神病院に入院…「責任回避しない、遺族に申し訳ない」

登録:2024-05-30 01:00 修正:2024-05-30 09:21
「涙を流さない日は一日もない」
先月22日午前に慶北警察庁刑事機動隊に出頭した海兵隊第1師団第7砲兵大隊長とキム・ギョンホ弁護士が、記者会見をおこなっている。彼らはこの日、昨年の醴泉郡水害で起きたC上等兵殉職事件について取り調べを受けた/聯合ニュース

 行方不明者の捜索中に殉職した海兵隊のC上等兵の直属の大隊長だった海兵隊砲兵第7大隊長(中佐)が、幹部たちのいじめで精神的に大きな苦痛を感じているとして、精神病棟に入院した。砲兵第7大隊長はC上等兵殉職事件について、昨年8月から業務上過失致死などの疑いで警察の取り調べを受けている。

 砲兵第7大隊長の法律代理人を務めるキム・ギョンホ弁護士の29日の話によると、大隊長はC上等兵が殉職したことに対する罪悪感と軍幹部たちの集団的ないじめによる苦痛を訴え、精神科の治療を受けていたが、医師の勧めでこの日、精神科病棟に入院した。

 同氏は声明で、「C上等兵の葬儀にも行けず、ここ5カ月余りの間、部隊と分離され、やることもなく出勤・退勤だけを繰り返してきた。部隊員たちと連絡もできず、孤立した状態でいた」と述べた。続いて「本当に死にたい気持ちで、精神科の治療を受けながら耐えてきた。最近は指揮官級幹部の招集教育や大隊長のリーダーシップ教育などからも除外され、組織内でいじめを受けていた」とし、「家族のもとに行きたくても捜査が進行中なので行けず、補職解任されたため精神的にとてもつらい。すべてを捨て去りたい気持ちだった時に入院治療を勧められ、入院することになった」と述べた。

 C上等兵の両親に対する謝罪の言葉もあった。同氏は「改めて故C隊員の冥福を祈りつつ、ご両親に謝罪の言葉を申し上げたい。私がもう少し確認していたら防げたはずなのに、申し訳ない」とし、「指揮官として私が取るべきすべての責任を回避しない。申し訳ない」と述べた。

 海兵隊捜査団長だったパク・チョンフン大領は、イム・ソングン海兵隊第1師団長ら8人に業務上過失致死の疑いがあるとの結論を下し、警察に移牒しようとした。ところが国防部は移牒資料を回収し、その後、イム師団長などを除いた2人だけに容疑を適用し、警察に事件を引き渡している。

シン・ヒョンチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/1142559.html韓国語原文入力:2024-05-29 15:23
訳D.K

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