原文入力:2010-05-09午後08:48:00(1345字)
"人権保護に国家意志 重要
大統領・長官 会えず残念"
12日 人権委調査を控え
常任委員 出席排除 論難も
ソン・ジュンヒョン記者
←韓国内での意志・表現の自由実態を調査するため訪韓したフランク ラルィ(右端)国連特別報告官が9日午前、光州北区,雲亭洞の国立5・18民主墓地を訪問し、ある犠牲者の墓を見ている。光州/連合ニュース
訪韓中のフランク ラルィ国連意志・表現の自由特別報告官は 「‘インターネット実名制’は表現の自由を過度に制限している」とし「国家に意志がなければ国民の人権は保護されにくい」という指摘をしたと彼の話を直接聞いた人権団体幹部が9日伝えた。
ラルィ報告官は8日、韓国のNGO団体および表現の自由侵害被害者らを問答形式で調査するのに先立ち「政府の意志がなければその国の人権が保障されることはできないだろう」と話したと天主教人権委員会キム・トクチン事務局長が伝えた。
ラルィ報告官はその後の問答で‘インターネット実名制’に対し深い関心を示し 「名誉毀損などの理由で(インターネットの)掲示物を削除し利用者を追跡することに法的根拠はあるか」と尋ね 「刑法などの法的根拠があっても表現の自由を過度に制限することは問題がある」と批判したと多数の参席者が伝えた。
ソウル、明洞のカトリック会館1階大会議室で非公開で進行されたこの日の調査には民主社会のための弁護士の集い,人権団体連席会議,障害者文化情報ヌリ,参与連帯など10余団体の幹部と10人余りの被害者など計30人余りが参加した。
ラルィ報告官はこれらと面談する過程で△パク・ウォンスン弁護士に対する大韓民国政府の名誉毀損提訴△天安艦沈没と関連して発言したパク・ソンウォン前大統領府秘書官をキム・テヨン国防部長官が虚偽事実流布などの疑惑で告訴した事件△国家情報院の盗聴△公共の場所で政府を批判する詩を朗唱をしたこと等を理由に作家たちを刑事処罰したこと等にも関心を持って質問した。
彼はまた、これらと面談する過程で「今回の調査は表現の自由が中心であり、特に少数者と女性・児童・貧民など脆弱階層の表現の自由に関心がある」として「大統領、総理、長官のどこの誰とも会うことができないということが残念だ」と話したと伝えられた。
これと関連して人権関連一部団体では、政府がラルィ報告官の調査活動に過度に非協調的とし‘欠礼’を指摘している。また12日に予定された人権委訪問調査の時、ヒョン・ビョンチョル委員長が他の常任委員たちの出席を排除したことについても人権委を巡る独立性論難を隠す意図ではないのかと疑っている。
一方、ラルィ報告官はこの日 光州に行き国立5・18民主墓地を参拝し「人権は正義と同じだ。人権は政治理念により変わるものでなく、すべての市民に与えられたもの」と話した。
ソン・ジュンヒョン先任記者 dust@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/419957.html 訳J.S