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66歳以上の韓国の高齢者の4割が「貧困」…またもOECD1位

登録:2023-12-19 23:01 修正:2023-12-20 10:39
OECD報告書公開…76歳以上は52%が貧困 
米・豪・日は20%台、フランスやデンマークなどは3~4%前後
1月、ソウル麻浦区孔徳洞で、高齢者が古紙を積んだ手押し車を押している=イ・ジョンヨン先任記者//ハンギョレ新聞社

 韓国の高齢者の貧困率は依然として経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で最も高いことが分かった。2020年時点で66歳以上の高齢者の10人に4人が貧困状態にあり、年を取るほど貧困率も高かった。

 OECDが最近公開した報告書「一目で見る年金2023」を19日に確認すると、2020年の韓国の66歳以上の高齢者人口に占める、可処分所得が総人口の中位所得の50%以下の人の割合(貧困率)は40.4%で、関連資料を提出したOECD加盟37カ国中、最も高かった。OECD加盟国平均の高齢者貧困率は14.2%で、韓国の3分の1ほど。韓国は、OECDが加盟国の高齢者貧困率を公開した2009年以降つねに最も高い。

 国ごとに見ると、韓国に続きエストニア(34.6%)、ラトビア(32.2%)、リトアニア(27.0%)などの高齢者貧困率が高かった。米国は22.8%、オーストラリアは22.6%、日本も20.0%で韓国の2分の1ほど。アイスランド(3.1%)、ノルウェー(3.8%)、デンマーク(4.3%)、フランス(4.4%)などの北・西欧諸国の高齢者貧困率が最も低かった。

 韓国は全体の貧困率(15.3%)と高齢者貧困率の格差も25.1ポイントで、OECDで最大。エストニアが18.8ポイント、ラトビアが16.2ポイントで韓国に続いた。フランス、ギリシャ、ルクセンブルク、ノルウェー、スペインの5カ国では高齢者貧困率が全体の貧困率を下回った。

 韓国の高齢者が貧しいのは、やはり年金制度が貧弱だからだ。OECDは、韓国の高齢者に占める年金受給者の少なさ、受給額の不足を原因にあげた。報告書は「韓国の年金システムはまだ成熟の過程にある。(国民年金の加入率などが低かった)超高齢者の年金受給額は非常に少ない」と説明した。

 韓国では高齢者の中でも特に76歳以上の「後期高齢者」の貧困率が52.0%と、66~75歳(31.4%)に比べて非常に高かった。OECD平均の66~75歳の貧困率は12.5%、76歳以上は16.6%だった。男女別では、韓国の女性高齢者の貧困率は45.3%で、男性(34.0%)を11.3ポイント上回っていた。OECD平均の高齢者貧困率は、男性が11.1%、女性が16.5%。報告書は、女性は年金受領額が男性より少ない一方で期待寿命は長いため、貧困率が高く表れると分析している。

チョン・ホソン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/rights/1120984.html韓国語原文入力:2023-12-19 13:42
訳D.K

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