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‘三星 特検’時も あいまいに…検察内部 すでに "出てくるものはない"

原文入力:2010-04-22午後09:19:20(1956字)
検事接待リスト波紋
検察幹部 "結果なければ窮地に追い込まれる憂慮"
‘民間委員の参加は品揃え’解釈
‘Xファイル’事件も "証拠なし" 終了

ノ・ヒョンウン記者

←キム・ジュンギュ検察総長が22日午前、ソウル,瑞草洞の最高検察庁玄関前でかたい表情をして車から降りている。(左側写真)参与連帯司法監視センター所属 イ・ジンヨン,チャン・ドンヨプ幹事(左側から)が22日午前、前職建設業者社長チョン・某氏から饗応と接待を受けたと名指しされた57人の検事をわいろ授受疑惑で捜査してくれという内容の告発状を出すためソウル,瑞草区の最高検察庁民願室に入っている。 イ・ジョンチャン先任記者 rhee@hani.co.kr

‘検事接待リスト波紋’が広がるや、検察は22日民間人で構成された真相究明委員会を設けるなど、速かに真相究明意志を明らかにし波紋拡散を防ぐことに注力している。しかし、接待疑惑を調査する調査団が過去と同じように検事たちのみで構成され、歴代法曹不正事件がそうだったように、今回も開始だけ騒がしいもののこれと言った成果はなしで終わるのではないかという憂慮が真相調査団構成の初日から検察内外で提起されている。野党や市民団体は最初から特検や公職者不正捜査処の新設などを要求してきた。

■法曹不正はいつもうやむや?
司法の歴史上、現職判事らが大規模に捜査対象に上ぼったのは1997年の議政府法曹不正事件が初めてだ。検察捜査で議政府地方裁判所判事15人が弁護士14人から数百万ウォンずつを受け取ったが、職務との関連がないという理由で検察は起訴猶予処分を下した。

引き続き99年には現職検事らが事件担当を助け弁護士から紹介料を受け取ったという大田法曹不正事件が起きた。検察総長の指示を受けた合同捜査本部の捜査の結果、検事25人が弁護士に金を受け取った疑惑があらわれたが、検察は当時検事長級2人を含め検事6人の辞表を受理し7人を懲戒することで締めくくった。

このように法曹不正調査の刃が鈍るのは‘同僚庇い’の雰囲気のためだ。検事が前・現職検事や判事を調査する場合、腕が内側に曲がるケースが大部分であったということだ。特に三星と関連した検察の内部監察は批判を受けた。ノ・フェチャン進歩新党代表が公開した‘Xファイル’事件でも、検察は‘餅代検事’と指定された高位検察幹部らに対する調査もせずに、ノ代表だけを起訴した。2007年キム・ヨンチョル弁護士の三星秘密資金暴露でイ・クィナム法務部長官など高位幹部の‘餅代’授受疑惑が公開されたが、この時に作られた三星特別監察・捜査本部は該当検事たちを呼び調査することもしないまま "証拠がない" として捜査を終えた。

←歴代法曹不正事件処理結果(※クリックすればさらに大きく見ることができます。)

■検察内部ですら懐疑論
こういう歴代調査結果を意識したように、検事の内部からは懐疑論がにじみ出てきている。ある検察幹部は「(民間委員会を構成して)監察してみても、出てくるものはない」と決めつけて話した。彼は 「監察で特別結果が出るわけがないのに、そうなると批判世論があまりに大きく検察がさらに窮地に追い込まれかねない」として「それで民間委員らを参加させるのだ」と話した。民間委員会の役割が‘品揃え’に終わるという展望だ。特に調査実務を担当する真相調査団がチェ・ドンウク大田高検長をはじめとする検察内部の人々だけで構成された点から真相究明意志を読むことは難しいという評価だ。

結局、検察が自分の肉をえぐり取ることができないならば、特検など外部衝撃しか方法がないという主張も出てくる。参与連帯はこの日、リストに上がった57人の検事をわいろ授受疑惑で告発し、「万一、検察が過去の各種不正事件のようにうやむやにする形態を見せるならば、特別検査または高位公職者不正捜査処を通じた再捜査が避けられず、これは結局検察のまた別の汚名として残ることになるだろう」と明らかにした。

チョ・グク ソウル大法学専門大学院教授は「外国の事例を見ても韓国検察のように何の統制も受けずに集中した権力を振り回す機関はない」とし「検察が自ら骨を削る努力を見せないならば、高位公職者捜査処など新しい権力牽制機構を作ろうという主張が力を得る他はないだろう」と話した。
ノ・ヒョンウン記者 goloke@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/417307.html 訳J.S