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元京畿道副知事「検察に迫られ虚偽供述」…最大野党代表に関する検察の調書を否定

登録:2023-09-08 07:17 修正:2023-09-08 09:09
サンバンウルの北朝鮮送金疑惑事件で、裁判所に自筆の陳述書を提出 
拘束収監中のイ・ファヨン元京畿道平和副知事は7日、自筆の陳述書を公開した//ハンギョレ新聞社

 イ・ファヨン元京畿道平和副知事は7日、自筆の陳述書で「イ・ジェミョン(共に民主党)代表に関する検察の尋問調書は、検察に執拗(しつよう)に迫られたことによる虚偽の供述だった」と述べた。

 イ元副知事は先日、自らの弁護人に選任されたキム・グァンミン弁護士を通じて公開した陳述書で、「イ・ジェミョン代表に関して検察で供述した検察尋問調書は、任意性(自発性)のない状態で供述したもので、事実ではない。繰り返し明らかにするが、イ・ファヨンと京畿道は、サンバンウルのキム・ソンテ(前会長)らにスマートファームの費用だけでなくイ知事の訪朝費用を要請したことは決してない」と述べた。続いて「サンバンウルの北朝鮮に対する送金についてイ知事に報告したり、サンバンウルのキム・ソンテ前会長と電話をつなげたりした事実もない」と語った。

 イ元副知事は、検察の尋問調書に記された自身の供述は、今年1月にサンバンウルのキム・ソンテ前会長が検察に逮捕された時から8カ月以上にわたって検察から執拗な捜査を受ける過程で出たものだと述べた。そして「まるで被疑者イ・ジェミョンの参考人の身分であるかのような捜査を受けた。イ・ファヨンは検察から別件捜査を通じたさらなる拘束起訴などの圧力を受け続けたことで、イ・ジェミョン知事が関係したように一部虚偽の供述を行った。これは良心に反する行為であり、心から後悔している」と述べた。続けて「裁判が遅れたことに対して裁判所に謝罪する。今後は裁判に誠実に臨む」と付け加えた。

イ・ファヨン元京畿道平和副知事/聯合ニュース

 サンバンウルグループの北朝鮮送金疑惑の共犯として起訴されたイ元副知事は、6月の検察による調査でそれまでの主張を覆し、「サンバンウルに京畿道知事の訪朝推進を要請した。これを当時の道知事だった共に民主党のイ・ジェミョン代表に報告した」という趣旨の供述を行った。検察は、この供述が記された被疑者尋問調書を裁判所に証拠として提出した。

 イ元副知事側はこれまで、この証拠に対する同意の認否を明らかにしていなかった。イ前知事側はこの日、自筆陳述書と共に、検察が追加証拠として提出した「6月尋問調書」に対する証拠不同意認否書を裁判所に提出した。

 イ元副知事は7月20日の獄中からの手紙で「サンバンウル(キム・ソンテ)にスマートファームの費用だけでなくイ・ジェミョン知事の訪朝費用を要請したことはない。2019年7月にフィリピンで開催された国際大会で偶然出会った北朝鮮関係者とキム・ソンテがいる席で、イ知事の訪朝にも気を配ってほしいという趣旨のことを話した。この内容をイ知事に事前報告したわけではない」と反論している。

イ・ジョンハ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/capital/1107538.html韓国語原文入力:2023-09-07 15:08
訳D.K

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